ウォーキングは決して新しいことではないけれど、このありふれたアクティビティに輝きを与える時が来たようだ。今回は、2021年にTikTokで人気に火がついた「Hot Girl Walks(ホット・ガール・ウォーク)」についてご紹介。体のためにはもちろんのこと、メンタルヘルスも向上できちゃうウォーキングの魅力とは?

ホット・ガール・ウォークとは?

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ここ数年、海外トレンド発信系のソーシャルメディアに触れていた人なら「ホット・ガール・ウォーク」という言葉を耳にしたことがあるのでは?

クリエイターのMia Lindによると「ホット・ガール・ウォークは、4マイル(約6.4キロ)の屋外ウォーキングで、「感謝していること」「目標とそれを達成するための方法」「自分がどれだけホット(イケている・魅力的)か」という3つのことだけを考えて歩くものよ」とのこと。

そう。ホット・ガール・ウォークは、ただ歩くだけではなく、3つのことを考えながら歩くというウォーキング法だ。

ルール① 感謝していること

自分がその時感謝していることを考えて歩こう。例えば、「最高な天気のもと、ウォーキングができていることに感謝」「ウォーキングするための時間があることに感謝」など。

ルール② 目標と達成するための方法

ポジティブな目標を持つようにするのもポイント。「夏までに体を引き締めるために、毎日1時間ウォーキング」「夏休みの海外旅行を楽しむために、1日25分英会話の勉強」など。

ルール③ 自分がどれだけホットか

悩みごとがある時やネガティブモードのときには決して簡単ではないかもしれないけれど、シンプルでOK。「今日もアスレジャースタイルがキマってる」「私は魅力的」など自分を褒める言葉をかけよう。

お察しのとおり、このウォーキング法は、歩き方や姿勢、また速度などにルールがあるわけではなく、むしろ内面的なことにフォーカスされている。実際、Miaは「多くの人が、ホット・ガール・ウォークは減量のためだと考えているようだけど、そうではないの。最大の変化は内部で起こるのよ」と話していることからも、ホット・ガール・ウォークは、メンタルヘルス向上に効果が期待できることが分かる。それでは更に具体的に、ホット・ガール・ウォークの魅力を見てみよう。

ホットガール・ウォークの魅力

woman feet running on road closeup on shoe young fitness women runner legs ready for run on the road sports healthy lifestyle concept
TravelCouples//Getty Images

■ルールは自分用にアレンジ可能

コンセプトは各人に適応可能とのこと。例えば、ホット・ガール・ウォーキングとみなすために、アウトドアでのウォーキングや距離が6.4キロである必要はない。

Mia曰く「ホット・ガール・ウォーキングの目的は、自分に自信をつけることと、自分のための時間をとるということ。だから、あなたにとって最も都合の良いものは何でもいいのよ」とのこと。

■ウォーキングは身近な運動

Miaがウォーキングを選んだ理由は、ウォーキングは多くの人にとって身近な運動で続けやすいから。また、ケンブリッジ大学の研究によると、1日11分のウォーキングでも、脳卒中、心臓病、多くのがんのリスクを下げることが分かっている。

■メンタルヘルスも向上

ホット・ガール・ウォークは、メンタルヘルス向上にも効果が期待できるのが魅力。「パンデミック中に生まれたネガティブなセルフトークが、どんどん大きくなっていったわ」と、説明するMiaは、ウォーキングを続けていく中で不安やネガティブな思考が減り、自信や体力が向上するなど、心身ともに大きな変化を実感したと話している。

どう? チャレンジしてみたいと思った? ここからは、ホット・ガール・ウォークを楽しむためのヒントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみて。


楽しむためのヒント

fitness group cooling down after city run
Hinterhaus Productions//Getty Images

■気分が上がるプレイリストを作成

テンションが上がるお気に入りのプレイリストを作成することは、多くのホット・ガール・ウォーカーたちが実践していること。TikTokでは、ホット・ガール・ウォークにぴったりの楽曲が紹介されていたり、Spotifyでもホット・ガール・ウォーク用のプレイリストを作成するユーザーがたくさんいるのでチェックしてみて。

■快適な装いを選ぶ

「おしゃれ」「かわいい」「かっこいい」など、ウェアの好みは色々あると思うけれど、何よりも大切なのは、快適かどうかということ。とりわけ重要なのは、少し長めの距離を歩くための丈夫な靴、そして靴下。ぜひ自分の足にあった良いものにこだわって。

■できることをやればOK

前述した通り、距離や場所はあなたの都合に合わせてOK。6キロは、1時間、あるいはそれ以上の時間が必要な距離。これは、ジムに通う人の所要時間とほぼ同じと言ってもいいはず。

自分を追い込みすぎないで、自分の体と心の声に耳を傾けると同時に、スケジュールのこともきちんと考えて。無理せず自分のできる範囲で続けられたらいいよね。

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桑子 麻衣子
ライター

1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。
Instagram: @mic_kwk