ニュースや報道では世界の裏側まで知ることができる時代になりましたが、私たちは自分の心の守り方をよく知りません。飛び込んでくる情報に心を痛ませ、ストレスを抱え、繰り返される災害報道を見て体調を崩してしまう方もいます。

それは「共感疲労」。苦しんでいる人を見て、自分も同じ苦しみを体験し心に疲労が蓄積していくことを指します。当事者ではないのに、相手の気持ちに同情するあまりストレスを溜め込んでしまい、精神的にダメージを負っているのです。

そんな時にオススメなのは、身近にある物を使ったトラタカ瞑想。今回はキャンドルを使って心の内側に静寂をつくり出す、トラタカ瞑想をしてみましょう。

トラタカとは、サンスクリット語で「凝視する」という意味をもつヨガの伝統的な集中瞑想です。

キャンドルの炎には自然のゆらぎがあり、同じ形に留まりません。見つめるうちに、心に内側に静寂が広がり、悲しみや怒りなどからも解放されていくといいます。トラタカ瞑想はキャンドルを使う事も多く、キャンドル瞑想とも呼ばれています。


キャンドル瞑想のやり方

おすすめの場所:キャンドルの炎が消えない場所、風がさえぎられる場所

おすすめの時間帯:時間帯は朝昼晩いつでもかまいません。

姿勢:椅子に座るか床に座るかどちらでも

瞑想時間:5分〜好きなだけ

  1. まず呼吸を整えます
  2. なるべく瞬きを少なくし、伏し目がちに、ぼんやりと炎を眺めます
  3. まぶたの力をできるだけ抜いて呼吸を深くしていきます
  4. 見つめているうちに、キャンドルの炎が大きくなったり、強くなったり、消えそうになったり、煙が出たりします
  5. ただただその変化を見つめ、呼吸を深めます
  6. 5分程度たったら目を閉じてゆっくり目を休ませて終了してください

ご自宅に眠っているキャンドルがあったら、是非キャンドルを使い切るまでトラタカ瞑想にチャレンジしてみてください。きっとキャンドルがなくなる頃には内側の変化に気づくはずです。

世界中どこを探したって平和を約束された場所なんてありません。戦争、紛争、内戦、争い事は絶えず、小さな戦争は家庭でも会社でも学校ですら起きてるのです。

私たちは自分の内側から平和を始めることでしか、平和をつくり出す事ができないのです。

争い事を始めているのは、紛れもなく私たち自身なのだと気づかなくてはなりません。どうか世界が平和でありますように。みんなの心に平和と安らぎが広がりますように。

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佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/