瞑想は本来、何も道具を必要とせずただ座って行うものでした。しかし何千年もの時を経て、瞑想は今なお進化を続けています。

自然物しかなかった時代の瞑想は、ただ座り自分の内側に入っていく時に道具を使わないのも当たり前のことだったかもしれません。それから人類の技術の発展から、金属や陶器、ガラス製品といった美しいものが生まれ、瞑想にも大きな影響を与えました。

特に金属の音は自然物とは異なり、人類が作り出した初めての音とも言えます。今まで聞いたことがなかった音は、神聖に扱われ教会の鐘や、儀式に使うお鈴として大切にされてきました。

シンギングボウルはシンギング=歌う、ボウル=丸い鉢という意味です。また、ヒーリングボウル、チベタンシンギングボウルとも呼ばれています。

その使い方は、主にヒーリングセッションやチャクラと呼ばれる体のエネルギーセンターのクリアリング、また深い瞑想への誘導として使われます。今回はシンギングボウルを使った瞑想法をご紹介します。

シンギングボウルを使った瞑想法

シンギングボウルを持っていない場合はYouTubeやサブスクリプションの音楽提供アプリで「シンギングボウル 瞑想」と検索すると、シンギングボウルの録音コンテンツがたくさん出てきます。

おすすめの場所:静かな場所、音楽コンテンツを利用する場合はスピーカーで流せるように準備する、またはイヤホンなどを装着すれば移動時間などでも出来ます

所用時間:5〜20分 

実践方法:リラックスした状態で座ります。あぐらや、正座、椅子に座ってもOKです。

手を膝にのせ、目は軽く閉じるか、伏し目で1mくらい先の床をぼんやり眺めます。

  1. まず呼吸を整えます。
  2. 呼吸に気づきます。
    入ってくる呼吸に気づきます。
    出ていく呼吸に気づきます。
  3. シンギングボウルの音に意識を向けます。
  4. 呼吸とシンギングボウルの音が重なるように
    深い呼吸を続けます。
  5. 体の中に響きわたるシンギングボウルの振動を感じます。
  6. 可能なら声を出してマントラ「オム」を唱えて
    シンギングボウルの音と体の中から生まれるエネルギーを重ねていきます。
  7. 心地いい状態をしばらく味わいましょう。
  8. ゆっくりと目を開けて瞑想を終了します。

ネパールでシンギングボウルを使った瞑想とヒーリングセッションを体験してきました。ひとつひとつ手打ちでネパールの職人が作るシンギングボウルはとても貴重で、体の深部まで振動が響き渡ります。セッション中はいつの間にか意識が遠のき、夢か現実かわからなくなるような、しかし音はしっかりと聞こえているといった、とても不思議な感覚でした。

体をマッサージされているわけではないのに、体が軽くなり意識がクリアになっていきました。

心と体の深い部分にアクセスしてくれるシンギングボウル瞑想、ぜひ試してみてください!

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佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/