私たちはみんなピラティスが好き。臀筋は強くなるし、姿勢も良くなる。体幹がパワフルになっていく感覚もたまらない。でも、体と心の健康のために心拍数を上げるとなると、通常のピラティスでは物足りない。そこでピラティススタジオ『Go Chlo Pilates』のクロエ・ド・ウィンターは、新しいクラスを作った。いまでは世界がこのクラスに夢中。今回はこの内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。


高強度ピラティス(HIP)とは

高強度ピラティス(HIP)は、ピラティスの基本原則に高強度エクササイズの要素を足したもの。心拍数を上げて、運動後のエンドルフィンの分泌を促すランジやスクワット、キックが入ったピラティスと思えばいい。でも、HIPでは理学療法士としてクロエが長年培った知識をもとに、足の位置、ヒザのアラインメント、特定の筋肉のアクティベーションを意識しながら、ランジやスクワット、キックをする。

体に対する意識とでも言えばいいのか、こういう物の考え方が体の動かし方や体との関係を変えていく。自分に対する理解が深まり、自分の体の好き嫌いやニーズが分かるようになる。また、ハイペースのエクササイズの中で体がコントロールできるようになると、立ち方や歩き方、走り方や跳び方も変わってくる。


HIPの始まり

高強度ピラティスの発案者はクロエじゃない。クロエが初めてピラティスx有酸素運動のパワーを知ったのは、ニューヨークのピラティススタジオ『East River Pilates』で教えていたとき。HIPクラスの参加者が急激に増えたのを見て、ロックダウンが始まったのをきっかけにクロエ流のHIPクラスをオンライン化した。それ以来、動画によるオンラインレッスンと生放送のライブレッスンには何千もの人々が参加している。

HIPの始め方

HIPのクラスは45分なので、時間を効率よく使いたい人にピッタリ(お昼休みにもフィットする)。また、最低限のツールがあれば、自宅でできるようになっている。クロエは理学療法士としての経験から、低衝撃のオプション(ケガをしている人や階下に音を響かせたくない人にオススメ)も用意している。重要な項目に全部チェックが入るというわけ。

HIPの効果

たぶんHIP最大のメリットは、終わったときに得られる感覚。終わるのが待ちきれないほど退屈という意味じゃない。クラスに参加しただけで、メンタルヘルス面の変化が手に取るように分かるという意味。定期的な運動は、メンタルヘルスを向上させることが何度も実証されている。これまでになくセルフケアが重要ないま、HIPクラスがもたらす効果の大きさは計り知れない。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Nikolina Ilic Translation: Ai Igamoto

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