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view of the table with the ayurveda treatments
David Fuentes Prieto

塗って食べて。すぐ活用できるアーユルヴェーダの「オイル美容」

医学療法アーユルヴェーダとオイルが融合した最新の美容法を、おすすめのシーン別に紹介!

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3千年以上も前に生まれたアーユルヴェーダは、当時からオイルとは切っても切り離せない関係。額にオイルを垂らすシロダーラをはじめ、マッサージや薬、そして食事にもオイルを大切に使ってきました。植物からの恵みであるたくさんの種類のオイルを、おすすめのシーン別にご紹介していきます。

【髪&頭皮に塗る】スカルプケアとして

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Deepak Sethi

ヘッドマッサージは精神を安定させ、頭皮を健やかに保つために欠かせないケア。

オールマイティなオイルとしてはセサミオイルがおすすめ。透明で無臭の太白胡麻油は使いやすく、身体を温める効果もあるので、これからの季節に最適。頭だけでなく、耳にもすり込むとポカポカと温まるのを実感できるはず。また髪と頭皮には、ココナツオイルも◎。

髪の持つ脂質構造と似ているという特徴があるため、素早く髪に浸透してダメージヘアの修復にも。抜け毛や白毛予防にも良いと言われています。

ココナツオイルはセサミオイルと反対に、冷やす効果があるので冷え性の人は、冬はセサミオイルを選んでみて。乾いた頭皮に素早く塗り込み、30分ほど置いてから流すのがアーユルヴェーダのケア法ですが、頭皮だけに大さじ1杯ほど染み込ませる分にはそこまでベタつきも気にならないので、朝シャン派の人はタオルを枕に巻いてそのまま就寝し、翌朝いつも通りシャンプーするのもおすすめです。

【全身に塗る】マッサージオイルとして

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Anastasiia Krivenok

アーユルヴェーダのオイルマッサージのことを「アビヤンガ」と言います。アビヤンガは疲れにくい丈夫な身体をつくり、また体内に溜まった老廃物や不純物を排出し、艶やかな肌を育むと言われ、嬉しい効果ばかり。本来はオイルと数種類のハーブエキスを混ぜたものを使用するのですが、オイルだけでも十分効果が期待できます。

ヘッドマッサージでも紹介したセサミオイルがいちばんのおすすめ。太白ごま油を手に取り、乾いた肌に素早くすり込んでいくのですが、セサミオイルのパワフルな温性効果により真冬でも寒くならないのです。全身にすり込んだらそのまま熱いシャワーを浴び、毛穴を開かせて肌の奥まで浸透させるのがコツ。

アーユルヴェーダオイルで洗えるボディウォッシュも

a couple of bottles of alcohol
ARYURVIST

素晴らしい効果をもたらせてくれるアビヤンガですが、毎日続けるのは難しい方に、アビヤンガ ボディウォッシュもおすすめです。

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アビヤンガ ボディウォッシュ

アビヤンガ ボディウォッシュ

アビヤンガ ボディウォッシュ

womenshealth-jp.com で見る

ホワイトセサミオイルに美肌を育み、ハリや透明感をアップさせるアムラやゴツコラなどのアーユルヴェーダ植物を9種類も配合。泡立たず、オイルマッサージする感覚で洗えば、汚れを落としながらも全身がしっとりと潤うので、温かなバスルームで洗うだけでボディケアが全て完了。お風呂上がりのボディクリームは不要です。ハートチャクラに届くイランイランがメインの天然アロマで、心までしっとりと潤いますよ。

アーユルヴィストフェイスセット

アーユルヴィストフェイスセット

アーユルヴィストフェイスセット

また全身に使えるオイルと美容水の2層式ミスト、メイク汚れに反応してボタニカルファイバーが出現し、植物オイルと磨くようにクレンジングできるオイルピール クレンズ、そして塗って眠るだけで美肌を作れるナイトオイル パックがセットになった「アーユルヴェーダ フェイスセット」も大人気。

【かけて食べる】便通を良くするオイル

hands of a woman chef adding olive oil in red pepper soup pot woman in apron preparing red pepper soup at a wooden table
alvarez

便秘には2種類あり、それは便の状態で見分けることができます。ベタっと沈むような黒っぽい便と、コロコロとうさぎのような便。後者のコロコロ便は内臓が冷え、乾燥しているために起きる便秘です。そんな時は繊維の多い野菜ではなく、オイルを味方にして。オリーブオイルやアボカドオイルを、温かな水分たっぷりのスープや煮物に多めにかけてみて。乾燥した体内をなめらかに潤し、つるりと出てくるはず。

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【そのまま飲む】ぐっすりと眠りたいとき

a woman holding a yellow drill
IzaLysonArts / 500px

目が冴え、気持ちがザワザワして眠れない時も、オイルはきっと役立ってくれます。

オイルのなかでもなめらかと言われ、神経までに届くと言われているスイートアーモンドオイルが GOOD.クセがないのでそのままティースプーンで 1、2杯パクりと飲んでしまいましょう。

またここ数年流行しているカンナビジオール(CBD)もおすすめです。ヘンプから採れるオイルで、幻覚作用などを引き起こす禁止成分THCが入っていないもの。ストレスや痛みなどを軽減し、リラックスさせてくれる効果があるので、不眠に悩んでいる人は取り入れてみてはどうでしょう。

舌に垂らすドロップオイル型をはじめ、キャンディやスキンクリームなど様々な商品があるので、試しやすいものから始めてみて。

アーユルヴェーダで「最高のオイル」と呼ばれるギー

ghee clarified butter in jar photo taken indoors in kitchen of full newly homemade ghee
knape

アーユルヴェーダのなかで最高のオイルと呼ばれている、ギー。記憶力、知性、消化力、精力を高め、毒素や疲労、不幸感を取り払うと言われています。

バターからタンパク質と糖分を排除したもので、チーズのような香りがし、焦げつかないので調理にもとても便利。パスタやトースト、炒め物などに気軽に取り入れてみましょう。

またギーは冷やす効果がとても高いので、ヤケドのケアにも最適。筆者が調理中に火傷をしたとき、氷で冷やすよりギーを塗ってラップで巻いておいただけで傷だけでなく痛みも早く緩和されました。

様々なシーンで嬉しい効果を発揮してくれるオイル。保湿やスキンケアとしてはもちろん、セルフケアとして取り入れて、日々のメンテナンスに活かしてくださいね。

Headshot of 三野村なつめ
三野村なつめ
アーユルヴェーダ・アドバイザー、ARYURVIST

元コピーライター。南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「ARYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。ARYURVISTから、毎日のクレンジングで角質ケアまで叶う“オイルピール クレンズ”新発売! 

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