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辛いもの、すっぱいものに注意! アーユルヴェーダ的「夏の食事法」

アーユルヴェーダでは、体だけでなく「血液」にも熱がこもると考える。夏におすすめのメニューをご紹介。

woman suffering a heat wave using a fan, lying on a couch in the living room at home
SimpleImages//Getty Images

乾燥、肌荒れ、目の充血、軟便、イライラ……最近気になっていませんか?

それは夏のアーマ(毒素)が溜まって出てくる、このシーズンに起こりがちなトラブル。

アーユルヴェーダの知恵で、夏の毒をデトックスしましょう。

夏は火のエネルギーが高まるシーズン

woman with hands in the head, desperate on a park bench
LeoPatrizi//Getty Images

夏はどんな体質の人も、自然界すべての生物も火のエネルギーの影響を受ける季節です。

火のエネルギーは文字通り熱を持ち、まるで火でカリカリに焼きつけた食材のように私たちの体から水分を奪い、内側から乾燥させ、免疫を下げ、心も安定を欠いていきます。

体内だけでなく、血液にも熱がこもるとアーユルヴェーダでは考え、そのため肌荒れ湿疹白髪抜け毛目の充血ドライアイを引き起こします。

また火のエネルギーの影響を大きく受ける胃にも負担がかかり、食欲不振胃痛、さらには下痢などが起きるケースも。

夏バテもこの火のエネルギーが高まりすぎて起きる現象です。

大切なのは、この身体に溜まった熱を排出していくことなのです。

【夏の毒出しメニュー1】水分をたっぷり含んだ料理を食べる

green peas cream soup
alvarez//Getty Images

しっかりと火が通り、水分を含んだ料理を取るようにしましょう。

グリーン野菜がおいしくなる季節なのでついサラダを食べたくなります、が蒸し料理やスープは胃に負担をかけずに消化しやすいのでおすすめです。

滋養してくれる鶏肉や魚、そして野菜をたっぷりと。塩分は岩塩を選ぶことを忘れずに。

【夏の毒出しメニュー2】旬の夏野菜を積極的にとる

woman takes fresh organic vegetables
Maria Korneeva//Getty Images

きゅうり、ゴーヤ、なす、ピーマン……夏野菜は体温を下げてくれるものばかり。

この季節はたくさん食べましょう。桃やぶどう、スイカ、梨など夏の果物もクールダウンさせてくれる効果を持っています。

旬ものもはおいしく、値段も安く、そしてその季節に欲しいパワーまで持っているので、季節の食材を意識して選んでみて。

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【夏の毒出しメニュー3】熱を排出してくれるスパイスを

ingredients for garam masala
Yagi Studio//Getty Images

スパイスは辛いものというイメージが強いですが、刺激がなく体温を下げてくれる働きを持つものもあります。

クミン、コリアンダー、フェンネル、ターメリックはその代表格。

煮出してお茶にしたり、炒めものにも使いやすいのでぜひ取り入れてみて。カレーに使うスパイスですが、その際は体温を上げるガーリックやチリは控えめにして。

【夏の毒出しメニュー4】オイルもクールダウンしてくれるものをセレクト

pouring extra virgin olive oil
fcafotodigital//Getty Images

オイルにも温性、冷性があるのをご存知ですか?

ココナツオイルはこもった熱を排出させてくれる冷性オイルの代表格。食事だけでなく、火照った脚のマッサージなどにもおすすめです。

またオリーブオイルやアマニ油、ひまわりオイルも火のエネルギーが高まる夏にとくに使いたいオイル。

アマニ油に含まれるαリノイン酸は熱にとても弱く、酸化してしまうのでサラダやおひたしの仕上げにかけるなど、そのまま使うようにしましょう。

【夏の毒出しメニュー5】熱々の料理は避ける

the boiling chongqing hot pot
wulingyun//Getty Images

夏は熱い食べものがいいという説もありますが、グツグツの鍋料理などはさらに体内に熱をこもらせてしまいます。

またクールダウンは大切ですが、氷を使った素麺や飲みものなど、キンキンに冷やすのも胃腸を弱らせてしまうので飲み過ぎは注意です。

そして辛いもの、酸っぱいものも火のエネルギーが強まってしまうので、なるべく避けて。

旬の野菜とスパイス、オイルを使って優しく毒出しすれば、きっとこの夏も快適に過ごせるはず。

夏だけでなく、肌荒れに悩む時もぜひ参考にしてみてくださいね。

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