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「バナナは朝」は間違い? メニュー別「食べるべきタイミング」とは【アーユルヴェーダの健康法】

バナナ、コーヒー、チョコレート……どうせなら「最適なタイミング」で食べよう。

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happy smiling young woman enjoying chocolate donut on children playground tasty and sweet fast food
Oleg Breslavtsev//Getty Images

チョコレートに豚カツ、コーヒーにヨーグルト。食べたい、飲みたいと思っても体に良くないからと我慢しているもの、たくさんありますよね。1日のなかで移り変わるドーシャ(生命エネルギー)を知れば、いつ食べるべきかが見えてくる。我慢しないで、食べるタイミングを学びましょう。

「ドーシャ」とは

woman checking pulse
Guido Mieth//Getty Images

日本語に訳すと「生命エネルギー」という意味を持つ「ドーシャ」。アーユルヴェーダでは、ドーシャは私たちの身体のなかにはもちろん、自然界すべて、命を持たないものにすら存在し、それは季節人生、そして一日の中でも移り変わっていくと考えます。

ドーシャを内訳すると、ヴァータ(風のエネルギー)、ピッタ(火のエネルギー)、カパ(水のエネルギー)で構成され、その3つのバランスが刻々と変わっていくのです。

AM6:00~AM10:00 朝はカパ(水のエネルギー)が強まる時間。

AM10:00~PM2:00お昼前後はピッタ(火のエネルギー)が強まる時間。

PM2:00~PM6:00はヴァータ(風のエネルギー)の時間。

また12時間を繰り返し、PM6:00~PM10:00はカパの時間……と、3つのエネルギーがそれぞれ強まるのが2回転しているのです。そのドーシャに合わせて、食べるものを選ぶことが大切です。

バナナは【昼か夕方】に

sliced bananas, granola and yogurt in dish
Steven Brisson Photography//Getty Images

エネルギーがたっぷりのバナナは朝食べるものというイメージが強いと思いますが、バナナは昼、または夕方に食べるのが◎。

その理由は、朝のカパ(水のエネルギー)の時間帯は胃の働きが活発ではないから。消化に時間のかかるバナナは実はアーユルヴェーダ的には、朝には合いません。特に便秘や喘息に悩む人は、朝バナナをやめてみて。朝のフルーツは、リンゴやいちご、梨など軽いものを選んでみましょう。そしてこれは、ヨーグルトも同じことが言えます。体のためにと食べていても便秘に悩んでいる場合は、朝のヨーグルトをやめてみましょう。

豚カツなどボリュームのあるメニューは【昼】に

traditional japanese cuisine, fried pork and shrimp with vegetable, tonkatsu pork cutlet set meal
Ivan//Getty Images

一日のなかで一番消化力の上がる時間帯は、ピッタ(火のエネルギー)が強くなるとき。つまり、朝10時から昼の2時まで。ラーメンや豚カツ、ステーキなどガッツリしたものを食べたい!と思った時はランチにしてみましょう。消化できずに胃がもたれたまま翌朝を迎える……といったことがなくなるはずですよ。

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チョコレートは【昼、または夕方】に

friends eating chocolate cake
Paul Bradbury//Getty Images

甘いものは朝のうちに!という説もありますが、チョコレートなどボリュームのあるものは消化力の上がる昼か、3時のおやつにしましょう。午後2時から6時の間はヴァータ(風のエネルギー)が上がる時間帯で、この時間は一日の疲れが出始め、集中力も途切れてくる頃。甘いおやつと温かなお茶でほっと一息つき、エネルギーを補給するのに最適な時間です。3時のおやつはとてもアーユルヴェーダ的なことなんですね。

コーヒーは【朝】に

woman drinking from mug in zero waste kitchen
Dougal Waters//Getty Images

朝のコーヒーは心にも身体にも刺激を与え、スイッチを入れてくれるもの。それでも刺激がかなり強いので、飲みたい場合は白湯を飲んで胃腸を柔らかくしてから飲むのがおすすめです。胃が痛くなりやすい時は、ピッタ(火のエネルギー)の時間のコーヒーをやめてみましょう。一日のドーシャの移り変わりと、食べるものの性質を知れば、いつ何を食べるべきかが見えてくるのです。

悪いのは食べ物ではない

medium wide shot of smiling woman dining with friends during wedding reception dinner at luxury tropical villa
Thomas Barwick//Getty Images

食べるときの「罪悪感」という言葉をよく聞きますが、その食べ物が悪いわけではありません。その食べ物には私たちにいい影響をもたらしてくれることが必ずあるもの。毒にも薬にも変えるのには、私たちの知恵が必要。我慢ばかりしないで、食べるタイミングを変えてみることから始めてみましょう。

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三野村なつめ
アーユルヴェーダ・アドバイザー、ARYURVIST

元コピーライター。南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「ARYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。ARYURVISTから、毎日のクレンジングで角質ケアまで叶う“オイルピール クレンズ”新発売! 

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