アーユルヴェーダの教えに学ぶ”梅雨にしてはいけないこと”とは? 専門家が解説。
むくみにだるさ、冷え、頭痛……梅雨はこころも身体も重く、不安定になりがち。
それもそのはず、この時期は水のエネルギー(カパ)と風のエネルギー(ヴァータ)が入り混じるシーズンだから。
体調管理が難しいいま、アーユルヴェーダが考えるNG行為とは?
水と風のエネルギーの共通点は、“冷えやすい”こと。この季節はジメジメと湿気があり、少し動くと汗をかき、かといってじっとしているとすぐに冷えてきます。
暑さが気になるときでも、薄手の上着を持ち歩くようにして。特に首、手首、足首は冷やさないように気を使いましょう。身体を温めてくれるジンジャーやブラックペッパーを意識して摂るのもおすすめです。
梅雨から夏はシャワーだけで済ませる人も多いと思いますが、それだけでは身体の芯から温まることは難しいもの。また入浴は、“温める”と“リラックスする”が一度に叶う行為なので、この季節でも毎日湯船に浸かるようにして、風と水のエネルギーを、一度に鎮静してしまいましょう。
さらにお風呂に入りながら耳のマッサージを習慣にすると、低気圧で頭痛が起こりやすい気象病の人に効果あり。お風呂で自律神経を整えましょう。
座ったままのオフィスワーク、ソファで何時間も過ごす毎日……。特にこの時期はやる気が起きにくく、座ると立ち上がることさえ億劫な日も増えてきます。そのままでいるとますますエネルギーは下向きになり、むくみも激しくなっていく悪循環に。
たまには立ち上がり、身体を捻ったり、腕を大きく回したり、ジャンプするなどして、体内のエネルギーを動かしましょう。ふくらはぎや鼠蹊部、首周りをマッサージしてリンパを流し、むくみを押し流すのもおすすめ。
塩分強めの食事はむくみを引き起こします。細胞が水分を抱えすぎることでむくみやすくなるのですが、これを手助けしてしまうのが塩分。特に精製され塩化ナトリウムが99%以上の卓上塩は控えましょう。
料理はミネラルやマグネシウムなど天然の栄養が含まれている岩塩がおすすめ。それらが体内から余分な塩分を排出してくれる上に、ほのかな甘みやコクもあるので、料理がおいしくなり、いいことづくめ。
どうしても身体が重く、頭もシャキッと冴えない梅雨。少しのケアでも身体は軽くなっていくので、今日から耳をマッサージすることから初めてみませんか?
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元コピーライター。南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「ARYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。ARYURVISTから、毎日のクレンジングで角質ケアまで叶う“オイルピール クレンズ”新発売!
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