あまり日本で知られていないダスカロスは、キプロス生まれの思想家スティリアノス・アテシュリスのこと。ダスカロスの意味は、ギリシャ語で「先生」。20世紀における最も偉大な霊性の教師とも呼ばれ、生涯に渡り多くの人をヒーラーとして無償で癒し続け、無条件の愛を人々に捧げた人です。

ダスカロスが伝える呼吸法や瞑想法は、かつてキリストが12人の使徒に与えた「エソテリック・ティーチング」(秘儀的な教え)呼ばれるものです。この教えは長らく一般の人には隠されてきました。

しかしダスカロスは、世界中で真理を求める人のために、呼吸法や瞑想法を伝え人々に道を照らし続けました。

ダスカロスは瞑想においてこう語っています「気を散らさず集中力を発達させる必要があり、さらに瞑想は観察と集中の要素を含む」この言葉は、ひとつのことに関して完全に集中し熟考を重ね、細部に渡るまで注意深く観察することの大切さを意味しています。集中力を養うためには呼吸法が欠かせません。

またダスカロスは、瞑想は一気に進めるものではないとも諭しています。これは、様々な意識レベルの段階があって、各段階をしっかりマスターして一歩一歩進むことに意味があるということ。これは、ダスカロスだけではなく他のジャンルの瞑想でも共通しています。例えば、算数も数字を習い、次に足し算引き算そして掛け算へと進みます。数字を習わずにいきなり掛け算を解くことは難しいでしょう。瞑想も同じように始めからいきなり特別な境地を目指すのではなく、まずは呼吸に気づく、そして体、感情、心へと意識を向けていくことを勧めています。

ダスカロスが伝える呼吸法

パターンド・ブリージング

  1. まず体を完全にリラックスさせます
  2. あらゆる考え事を手放し、心の重荷を下ろします
  3. 最初に大きく息を吸い込みます
  4. 一回で大きく吐きます
  5. 規則正しい穏やかな呼吸を続けます
  6. 鼻から息を吸い込んで3カウント数えます。まずは下腹に空気を入れ、次に腹部中央、最後に胸いっぱいに息を吸います
  7. 吐く時は口から。同じように下腹から空気を吐き、次に腹部中央、最後に胸から息を押し出すように吐きます
  8. 3カウントで呼吸ができるようになったら、4カウントと、カウントを長く息を深くしていきましょう

瞑想は学問ではありません、体験するものです。実際に体を使い、呼吸を感じて初めて、内側の変化を体験できます。ダスカロスは、沢山の呼吸法と精神のエクササイズを残してくれましたが、実際に試さなければ意味がないとも伝えています。

これは瞑想だけでなく、今の時代に共通するとても大切なメッセージです。人の言葉によって判断するのではなく、自分の体験を持って経験から主体的に判断することの大切さを教えてくれています。

ダスカロスについてもっと知りたい方は、佐々木さんおすすめの書籍もチェックして。

エソテリック・プラクティス―キリストが遺した瞑想法とエクササイズ

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佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/