いよいよバレンタインですね。2月はパートナーシップや人間関係が気になる時期です。

「全ての悩みは対人関係の悩みである」と心理学者のアドラーは言ったそうですが、あながち間違いでもありません。多くの方が人間関係で悩んでいます。

そこで今回は、健全な人間関係のための瞑想をご紹介します。

そもそも健全な人間関係とはどんなものでしょうか?

もちろん全ての人に対し一概にこれが健全だと断定できるわけではありませんが、一般的に健全な人間関係とは「お互いに自立していて信頼できる関係性」が理想的な関係といえます。

人間関係を築く時にとっても大事なのがバウンダリーです。

バウンダリーとは、境界線のことです。まずは自分自身の心の境界線を認識することで、他者との距離感を覚えていくことができます。

人間関係が上手い人というのは、自分自身の心の境界線をはっきりと自覚している上に、さらにパートナーや家族、他者が持つ心の境界線もしっかりと認識し上手な距離感を保っている人ともいえます。

逆に人間関係でトラブルが起きる、例えば恋愛依存や、子離れが難しい、職場で対人関係がうまくいかない、慣れない場所で対人不信になってしまうなどの場合は、ご自分の心の境界線つまりバウンダリーを見直すチャンスです。

ではどのようにして自分のバウンダリーを自覚するのか、いくつか方法があります。対人関係から失敗と成功を繰り返し自然に学ぶ方法、カウンセリングなどに通い自分で発見していく方法、瞑想し内観することによって自分のバウンダリー見つめていく方法など。

ここでは、自分のバウンダリーを見つめる瞑想を実践してみましょう。

バウンダリーを見つめる瞑想のやり方

おすすめの場所:なるべく1人のスペースで行うのがおすすめ

姿勢:安楽座、寝転んだ状態(シャヴァアーサナ)、椅子に座った状態

自分のバウンダリーを見つめる瞑想の実践方法:

  1. まず姿勢を整えてから、軽く目をつぶります。
  2. 、呼吸に集中し5回ほど深呼吸をして意識的な呼吸を続けてください。
  3. まず自分がされて嬉しいことをいくつか思い出します。その感情をしっかり感じて味わいます。
  4. 次に自分がされたら悲しいこと辛いことを可能な範囲で構わないので思い浮かべて下さい。悲しい、寂しい、辛いという感情もジャッジせずありのままを味わいます。
  5. 次に自分がされたら悲しいこと、辛い気持ちになってしまうことをもう1度思い出し、自分はこのような状況で傷つくんだな、と自覚してあげます
  6. 大きく深呼吸をして自分に語りかけます。
    「私は私の感情を大切にする、私は私を大切にする」
  7. 目を開けて自分の心のバウンダリー(境界線)について忘れないようにしましょう 。

心のバウンダリーは人間関係を構築する上で重要な役割を果たします。

例えば自分の気持ちを伝える時には、自分が何に傷つきどんな事に寂しさを感じているのか、無自覚のままでは伝えられません。自覚してはじめて適切な言葉で伝えられるのです。

また、バウンダリーを自覚する事によって、相手にこれ以上はして欲しくないと言葉で伝える事ができるようになるので、自分を守る術にもなりますし、喧嘩にならず素直に気持ちを伝えられるようになります。また、どうしても自分の境界線を越えてきてしまう相手には、自ら意図的に距離を置くこともできるのです。

また嬉しいことを相手に伝える時に、何が自分にとって嬉しいことなのか相手に詳しく伝えることができたら、より深く理解し合える関係性が築けます。

バウンダリーは接する相手によって変わりますし、自分のコンディションによっても変化します、健全な人間関係であなたらしく生きるために、今こそパートナーシップ、友人関係、親子関係、職場での人間関係など、もう一度バウンダリーのセルフチェックをしてみてください!

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佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/