瞑想を始める上で何よりも大事なのは、心構え。瞑想を難しい、無になるべき、訓練が必要だと先入観を持っている人も多いはず。オープンマインドで始める為の心構えを3つのステップで解説していく。

1、心でしっかり感じること

仏教では心を壺に例え「壺に穴があいていてはいけない」という。それはつまり、瞑想を通して感じたこと、学んだ知識を自らのものにならないうちに分かったような気になって流してしまうことがないようにという意味。体験したことや、知識をしっかりと心で噛み砕くとによって、やがて叡智に変わると考えられている。しっかり、自分の心で感じることを大事にしよう。

2、好奇心をもつこと

    次に「壺が反対であってはならない」とも表現されるこの心構えは、受け入れる姿勢を持つことの大切さを教えてくれる。つまりこれは、好奇心を持って取り組む姿勢をすすめている。最初から「出来ない」「無理だ」と決めつけずに「やってみよう」と好奇心を持つことは柔軟性をもたらしてくれる。そしてこの好奇心を持った心の姿勢は、瞑想中に心の中に湧き出てくる感情や、思考をみつめていく作業にも活かされていく。

    3、先入観を持たないこと

      最後は「汚れた壺であってはならない」。ここでいう汚れた壺とは、先入観や思い込みを持った心のこと、こうあるべきだと決めつけてしまうことを指す。先入観を持った状態からスタートするのではなく、いつも初めて体験することのように実践していこう。新しい体験に対して常に心を開いた状態にすることが大切だ。

      瞑想は、自分の心の内側を掘り下げていくような作業。思考の癖に気づいたり、心の痛みに共感したり、自分の変化に敏感になっていくかもしれない。そんな時、この心構えを思い出し、変化に柔軟に対応できるよう準備をしておこう。

      また、肉体と心は密接に関わり合っているもの。基本的に瞑想は座った姿勢で行うのがおすすめ。蓮華座と呼ばれる脚を組んだ姿勢は、僧侶が最も長く安定して座れる姿勢とされている。また椅子に腰をかけた状態や、電車に座った状態でも安定して座れるように体幹を鍛えたり、ストレッチをして柔軟性をキープしたり、首や胸周りを伸ばし呼吸がスムーズにできるように体の準備もしておこう。

      さぁ、心の準備は整った? いよいよ、瞑想ジャーニーが始まる。

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      佐々木依里
      瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

       瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
      11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
      また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
      心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
      インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/