プロテインパウダーにプロテインドリンク、プロテインバーやプロテインスナック。
少し前まではパウダー以外を目にしなかったプロテインも、今では様々な商品となって巷に出回っている。
国内だけでなく海外製品まで簡単に手に入るので、驚くほど美味しい商品もあれば残念ながら日本人の口には合わない商品まで様々だ。
普段利用するコンビニでも多種多様なプロテインバーが揃えられているので、選ぶのにも一苦労。お菓子をつまんでいた罪悪感もプロテインバーであれば少しは軽減する。
ダイエットのスタートとして、今まで食べていたものをタンパク質の多い食品や商品に置き換えるという人も多いはずだ。
「何かを買う前にカロリーだけでなく原材料や栄養成分表示を見るようになった人は、ボディメイクやダイエットの初心者を抜け出し始めた合図ではないでしょうか。外食でもそれらをwebで調べ始めればもう一人前です。万が一リバウンドの兆しがあっても、既にご自身で体重コントロールができる状態だと思うので心配ないでしょう」
どんな時でも欠かしたくない栄養素であるタンパク質だが、今回はパーソナルトレーナーの林健太さんに、プロテイン食品の選び方のポイントを教えてもらった。
林さんならではの視点からのチョイスや持ち歩き方もあるので、スーパー、コンビニへ行ったときはプロテイン食品選び方の参考にしてみて。
プロテイン選びのポイント①味や手軽さ
これは大前提ともいえる選び方。
そもそも美味しくなくては食べ続けることもできないし、せっかくの楽しみが苦痛になってしまう。そもそもコンビニで買える商品は数々のプレゼンテーションやバイヤーによる選定などをクリアして店頭に並んでいる、いわば精鋭たち。この時点で美味しい可能性は高いと考えていい。
「プロテイン食品をなかなか買う勇気がないという人も是非一度買ってみてください。プロテイン〇〇と聞くだけで美味しくないというイメージを持つ方もいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。知人の口コミやレビューを見て購入をためらうこともあるかもしれませんが、味覚は人それぞれ。美味しいと聞いた商品が自分の口には合わないこともありますし、その逆もしかりです」
コンビニで買えるプロテインバーやプロテインドリンクは高くても200円程度なので、今後のダイエットやボディメイクへの先行投資と考えても非常に安価。
ダイエットやボディメイクのため、高価な栄養食品やサプリメントに手を出す前に、身近で強力な味方になってくれるプロテイン商品を選ぶ方が先決。
プロテイン選びのポイント②賞味期限や消費期限
いくら美味しいからと言って、体にどこまでの影響を与えるか分からない添加物たっぷりの商品を日々口にすることは避けたい。
できる限りフレッシュな商品を選びたいところだが、手軽さを優先するとそううまくもいかない。
栄養成分表示には様々な表示義務があるが、そこには最終的に記載が不要になるケースもある(キャリーオーバー)。すなわち記載されていないけれども微量に含まれる成分がある可能性も。
そこで一つの指標になるのが賞味期限や消費期限。
類似品と比べて極端に長いものはその分、添加物が加えられている可能性が考えられるのでできる限り避けたい。
最近では自家製鶏ハムやサラダチキンを作る人も増えているので、そういった工程も楽しみながらダイエットやボディメイクに取り組めることが心身共に一番健康的。
これからの季節は食中毒や保存方法だけは気を付けて、できる限り自作のプロテイン食品を取り入れてみるといいかもしれない。
「集中したダイエット中は、そういったプロテイン商品やタンパク質を豊富に含む食材をよく口にするかもしれませんが、ダイエットがひと段落すると食べないことも多いはず。勢いで買った商品が食べることもなく賞味期限や消費期限を迎えることを避ける為にも、購入時には消費期限もあwチェックしておきましょう」
プロテイン選びのポイント③糖質量や脂質量
タンパク質を多く含む商品で見落としがちなのが三大栄養素の残り二つである炭水化物と脂質。いくらタンパク質が豊富でも脂質が多ければ必然的に摂取カロリーは高くなる。
「糖質制限の影響で低糖質をうたったり、糖質量を記載した商品も増えましたが、糖質が少なくタンパク質が豊富だからと言って、脂質が少ないとは限りません。美味しさを実現するためにも糖質や脂質は大きな要素になってくるので、総合的に三大栄養素のバランスを考えて選ぶようにしてほしいですね」
林さんが食事指導をする中でも、タンパク質をしっかりと摂りたいがゆえに毎食のようにプロテインバーなどを食べる人を見かけるという。
「商品にもよりますが、プロテインバーは糖質はもちろん、脂質もしっかり含まれています。バランスがいい反面、糖質制限でダイエットをしている人も脂質制限でダイエットをしている人も食べ過ぎは禁物です」
タンパク質だけを過剰に摂取するのではなく、食事などのPFCバランスから総合的に判断して補助的にプロテイン食品を活用していこう。
プロテイン選びのポイント④コストパフォーマンス
日々食べるものだから気になるのが価格。
特にプロテイン食品は通常の商品よりも少し値が張ることが多い。
「僕も様々な商品を見てきましたが、サラダチキンは20g前後で200円程度、プロテインバーは10g前後で100円程度とたんぱく質1g当たり10円前後の商品が多い気がします。その点、プロテインパウダーはかなりコスパがいいのですが、なかなか出先には持ち歩けないというデメリットも。そういったときは100円ショップなどでも簡単に手に入るはちみつボトルに入れておくと便利です。ペットボトルに直接口を差せばこぼれる心配もありませんし、バッグに忍ばせておくといいかもしれません」
さらに林さんが教えてくれた隠れた優秀プロテイン食品は缶詰。
魚の缶詰は商品により個体差があるものの、脂質が少なめの商品も多い。食品から固形のタンパク質が摂れるという点でもポイントが高い。
プロテイン食品と書かれていなくても、昔から好まれていた商品には高タンパク低脂質なものも多いので、隠れたプロテイン食品を見つけることもダイエットやボディメイクの楽しみにしてみては。
幼少期よりプロレスラーに憧れ、中学生の頃からジムに通い始め、高校・大学はアマチュアレスリング部に所属。
卒業後、一度は就職するもプロレスラーの夢を諦めきれず2011年プロレスリング・ノアに入門。練習中の怪我により
選手としてデビューすることはできなかったが、トレーニングを続けることで心身のモチベーションを維持し続けたことがきっかけでトレーナーとしての活動を始める。
インスタグラム: www.instagram.com/kenta_0327_/