プロテインパウダーはかなりの容量がはいっているので、賞味期限が切れる前に使い切ることができないという人もいるのでは? 今回は、アメリカ版ウィメンズヘルスからプロテインを捨てるべきタイミングや長持ちさせる方法などをご紹介。
【目次】
プロテインの賞味期限は?
食の安全エキスパートと微生物学者によると、パッケージに表示された日付は、安全に食べられる期限ではなく“高品質が保証される”期限。海外のプロテインなど、賞味期限が記されていない商品は、開封後2ヶ月から3ヶ月を目安に飲みきるのがよさそう。
賞味期限が過ぎてしまったものは......?
米ドレクセル大学栄養科学部准教授で微生物学者のジェニファー・クインラン博士いわく、プロテインパウダーは缶入りの食品と同じように、化学反応を起こしにくい乾燥食品。「たとえ賞味期限が切れていたとしても、プロテインパウダーのような乾燥食品で気分が悪くなる可能性は極めて低いです」と食品由来感染症の防止に努める非営利団体『Stop Foodborne Illness』のCEOで米ミシガン州立大学食品安全非常勤講師のミッチ・バウム。
栄養素に変化はある?
緊急治療室に運ばれることはないにしても、賞味期限が切れたプロテインパウダーは今まで通り、筋肉づくりや満腹感をくれるタンパク質の補給に役立つの? 「プロテインはタンパク質(アミノ酸)ですので、他の物質に分解されることはありません」とクインラン博士。プロテインパウダーに含まれる炭水化物が時間と共に変質する恐れもない。
とはいえ、中には不安定な成分もある。クインラン博士によると、もっと心配するべきなのは脂質。「脂質は体に必要な成分なのでプロテインパウダーにも含まれていますが、この成分は時間が経ちすぎると悪臭を放つことがあります」
“時間が経ちすぎた”ことを教えてくれるのは脂質の臭い。クインラン博士いわく「快いとは言えない臭い」がしてきたら、そのプロテインパウダーの使用をやめるべき。
また、植物ベース、乳製品ベース、その他であるかにかかわらず、微量栄養素(ビタミン類)も時間と共に劣化する可能性が高い。「2年後のビタミンサプリメントが今と同じくらい効果的とは言えないでしょう」
プロテインパウダーを長持ちさせるには?
1.買ったときの容器に入れたまま保管する
色の濃いパッケージや不透明のパッケージは、光から内容物を守ってくれる。
2.戸棚や食品庫のような湿度が低く涼しい場所で保管する
クインラン博士によると、冷凍庫で保管して、脂質の劣化を遅らせるのも◎。
3.冷蔵庫の上には置かない
冷凍庫からの熱と湿気のせいで保存可能期間が短くなる。
4.乾いたスプーンしか使わない
「容器に水が加わると、カビが生えるかもしれません」とクインラン博士は注意を促す。単なる粉のかたまりみたいに見えるかもしれないけれど、カビのせいで細菌が増殖することもある。カビが生えたプロテインパウダーは直ちに破棄すること。
プロテインパウダーを捨てるべきサインは?
パッケージに表示された賞味期限だけには頼れないので、あなたの嗅覚・触覚・味覚を生かして安全性を確かめよう。
悪臭がする
悪臭は、そのプロテインパウダーが腐っている証拠。バウムによると、最初のヒントは大抵“鼻”が嗅ぎつける。味に変化があった場合も同様に捨てどき。
手触りが変わった
パウダーが固まっているのは悪いサイン。ひょっとするとカビかもしれない。バウムいわく、固まってはいなくても、質感に何らかの変化が現れたらまず捨てた方がいいそう。
まとめ
臭いや手触りなど品質を確認したうえで、賞味期限切れのプロテインを飲むことはできそうだけれど、一度開封したプロテインはできるだけ早めに飲もう!
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Jennifer Nied Translation: Ai Igamoto