肌、髪、爪によい成分を探す私たちの旅は終わらない。注目を浴びたのも束の間、すぐ脇へ追いやられる成分は星の数ほど存在する。一方で、何世代にもわたり愛される成分は本当に効果的。

その一例としてアルガンオイルは、髪を柔らかくして毛包を守り、髪の成長を促進する究極のヘアケアヒーロー。その名前を聞いたことはあるけれど、それで髪のダメージが修復する仕組みまでは分からない? ナチュラルでサステナブルなアルガンオイルのすべてをイギリス版ウィメンズヘルスから見ていこう。

アルガンオイルとは?

アルガンオイルは“液状の金”とも呼ばれ、モロッコのアルガンツリーの種子から抽出される。脂肪酸、ビタミンE、抗酸化物質が豊富なので、局所的に塗布すると、肌、髪、爪の状態が劇的に改善する。

アルガンオイルをヘアケアに使うべき理由

髪の養分になる脂肪酸たっぷりのアルガンオイルは最高の保湿液。毛幹を潤して、髪本来の水分が逃げるのを防いでくれる。ビタミンEにも髪の乾燥を防ぎ、髪をまとまりやすくして、髪のツヤを取り戻す作用がある。アルガンオイルには抗炎症特性もあるので、ストレスで疲れた頭皮が落ち着き、フケ、乾癬、脂漏性皮膚炎(頭や顔面などの皮脂の分泌が盛んな場所にできる湿疹)の症状も緩和するのだとか。

アルガンオイルの効果に関する論文は少ないけれど、このような効果を裏づける口コミは非常に多い。エビデンスがないからといって、アルガンオイルに効果がないことにはならない。ただ、科学的な研究が十分に行われてこなかっただけ。

アルガンオイルをヘアケアに使う方法

メリットは分かったけれど、髪が油でギトギトにならないアルガンオイルの使い方は?

1.ヘアマスクとして使う

アルガンオイルのメリットを最大限に活かしたいなら、ヘアマスクとして使ってみよう。アルガンオイルを頭皮に揉み込み、髪全体、とりわけ毛先に行き渡らせて。

熱を加えると毛幹にオイルが浸透しやすくなるので、最後はタオルで髪を包み、ひと晩寝かせてから洗い流す(家から出ないなら日中でもOK)。余分なオイルを確実に取り除くため、シャンプーは2回したほうがいいかもしれない。

2.洗い流さないコンディショナーとして使う

アルガンオイルは、洗い流さないコンディショナーや髪の美容液としても人気。髪の中間から毛先にかけてアルガンオイルを1~2滴塗り込めば、髪が潤うだけでなく、ツヤが出てシルクのような手触りに。

アルガンオイルは髪が濡れた状態で使うべき?

アルガンオイルは濡れた髪にも乾いた髪にも使える。濡れた髪に使うときは、オイルの量に気をつけて。髪の量や質によっては、乾いたときにギトギトすることもある。

アルガンオイルはココナッツオイルより髪によい?

ヘアケアにココナッツオイルを使ってきた人もいるかもしれない。アルガンオイルは髪のツヤ出しに効果的で、ヘアタイプを選ばない。一方のココナッツオイルは量が多くて太い毛を整えるのに向いている。それぞれのメリットを活かすため、市販のヘアケア商品には2つのオイルがブレンドされていることが多い。両方試して、自分に合ったほうを選んで。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Chloe Burcham Translation: Ai Igamoto