瞑想は修行のように足を組み座って行うものだと思っている方がいたら、その概念を覆してくれるのが歩く瞑想です。

歩く瞑想は、マインドフルネスウォーキング、ウォーキングメディテーション、または歩行瞑想と呼ばれ、五感を使い歩きながら行う動的瞑想です。過去に私は、お寺、公園、さまざま場所で歩く瞑想に参加してきました。

歩く瞑想は座る瞑想よりも取り入れやすく、散歩中や家の中でも実践できます。

また、歩く瞑想の目的は歩みそのものを楽しむこと、心配事や悩み事は一旦脇においておきましょう。私たち現代人の歩みはまるで走っているかのように目まぐるしいものです。忙しく目まぐるしい歩みは、まるで大地を無視しているかのように踏みつけてしまいます。しかし歩く瞑想の一歩は安らぎに満ちていて、まるで地球とキスをしているかのように穏やかに感じます。

歩く瞑想で今この瞬間の一歩を楽しみましょう。

歩く瞑想のやり方

おすすめの場所:交通量の少ない安全な場所、公園、境内、自然に触れられる場所があればさらに良い、屋内など。

おすすめの時間帯:時間帯は朝昼晩いつでもかまいません。

瞑想時間:5分〜好きなだけ

  1. まず呼吸を整え呼吸に意識を向けていきます
  2. 足の裏の感覚に意識を向けて丁寧に観察します
  3. まるで人生で初めて歩くかのような感覚でマインドフルに歩き始めます
  4. 歩きながら自分が歩いていることに気づきます
  5. 気づきながら歩くことで、心と体は今この瞬間に共にあることを意識します
  6. 周りの景色をマインドフルに観察します
  7. 呼吸、歩み、景色に気づき、心と体が共にあり、自分の意識が今ここにあることを味わいましょう

    歩く瞑想のやり方

歩く瞑想において大事なことは、どこかにたどり着くことを目的に歩かないこと。

マインドフルネスの祖、ティクナットハン師は「一歩ごとに、一瞬ごとに‘到着’している。それが歩く瞑想だ」と仰っています。歩いていることに気づき、呼吸に気づく、一歩一歩マインドフルになることで自分のいのちに出会う。いのちは今この瞬間、一瞬一瞬の中にしか存在しえないことに気づかせてくれる瞑想です。

現代人は、人生において前に進むことを目的に走り続けている人も多いのではないでしょうか。立ち止まってまずは呼吸に気づく、そして立ち止まっていることに気づく、この一瞬にマインドフルなる。安らぎや幸せ、成功はどこか特別な場所にあるのではなく、あなたが立ち止まったその瞬間に到着するのかもしれません。

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佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/