この記事を執筆したのは、著書『Eat Clean, Stay Lean: The Diet』の共著者であり、ウェルネス・ヘルスライターとして幅広く活躍するメアリーグレイス・テイラー。今回は長年片頭痛に苦しんでいた彼女が、頭痛薬の代わりにペパーミントオイルを使ってみた結果をご紹介。

記憶にある限り、私は長い間頭痛に悩まされている。めまいや吐き気が起こる片頭痛のおかげでベッドで過ごす時間が長いだけでなく、ズキズキと痛み続ける頭痛は、イライラしやすくなるほか、仕事にすら集中することができず、何をするにもモチベーションが湧かなくなる。

週に一度はこのような頭痛が起こり、アルコールを飲んだ翌日を除いては、あらかじめ頭痛のトリガーを特定することができなかった。頭痛が起こるたび、1日を乗り切るために頭痛薬を服用していた。

週に一度も頭痛薬を飲み続けていたから、いずれは薬の効力を失うのではないか、鎮痛薬のリバウンド頭痛や胃潰瘍のような副作用のリスクにさらしているのではないかと不安を感じ始めていた。

頭痛薬の代わりになるものが必要だと悟った私は、片頭痛対策のマイグラスティック「Migrastil Migraine Headache Stick」と呼ばれるアロマセラピーの治療法を偶然見つけた。ペパーミントとスペアミント、ラベンダーエッセンシャルオイルを組み合わせたものがロールオン式の容器に入っていて、頭痛の症状が現れたらすぐにこめかみや額、首の付け根に塗ると、薬を飲まずに痛みを和らげてくれるもの。

だけど、どうしてこんなものが頭痛を和らげてくれるの? ペパーミントオイルには、筋肉をほぐして痛みを緩和するのに役立つと考えられている有効成分、メントールが含まれているから。ドイツの小規模な研究によると、ペパーミントのエッセンシャルオイルをこめかみに塗ると、緊張性頭痛による痛みを和らげる効果があることが分かったそう。さらに、ストレスを軽減する効果があるとして有名なラベンダーの香りを15秒嗅ぐだけで、片頭痛の痛みが落ち着く可能性をイタリアの研究が示唆している。

科学がどう言おうと、私はマイグラスティックの効果に期待していなかったけど、コストは千円とかなり安いので、とりあえず試してみることに。ある日の朝、いつも通り、頭痛が起こる兆候を感じたので、すぐにこめかみの部分にマイグラスティックを塗ってみた。

最初の感想は、一瞬にしてミントとラベンダーの香りに包まれた! その数秒後に、こめかみがメントールによってひんやりした。だけど、頭痛の痛みはまだ変わらないまま。

変化を感じたのはその15分後。痛みが減少していることに気づいた。痛みを完全に消し去る頭痛薬のような効果とは違うけれど、頭痛を忘れ、他のことに集中することができていた。

それ以来私は、頭痛が起こるたびにマイグラスティックを数回使用し、ほとんどの確率で効き目が十分に得られた。頭痛の痛みがひどくなってからマイグラスティックを使ってみた日だけは、効果がなかった。私が思うに、マイグラスティックを使用するポイントは、痛みが耐えられなくなってから使うのではなく、頭痛の初期兆候がみられた時点でこめかみに塗るべき。

私はこれで十分満足! 安全な自然療法で、健康リスクを負う薬とほぼ同様の効果を得られるのであれば、頭痛の悩みがまた一つ減ったようなもの。

※この記事は当初、『Rodale’s Organic Life』に掲載されました。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Marygrace Taylor For Rodalesorganiclife.Com Translation: Yukie Kawabata

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