簡単なステップで楽になれる。
シカゴを拠点にNFLやNBAなどのプロスポーツ選手の治療に携わっている理学療法士、デビッド・リーベイ氏。最初の診断で体を触ったり、押したりしながら、「最近、頭痛がすることがありますか?」と患者に問いかける。だいたいの患者は、「どうしてわかったの?」と答えるのだとか。実のところ、肩や首、そしてあごはかなり固く、姿勢を見ただけで分かるという。そして、体がそこまで固くなると、耐えられないような頭痛につながる。彼は患者の頭痛を10秒ほどで消してくれる。あごの緊張を解くのに必要だったのは、誰もが驚くほどシンプルで、とんでもなく効果的な1つのエクササイズ、咬筋(こうきん)リリースだった。今回は頭痛を和らげる方法をご紹介。
咬筋は、あごの骨とほお骨をつなぐ太い筋肉で、そしゃくに大きな役割を果たしている。ストレスであごを食いしばると、咬筋が固まってしまう危険性があるそう。これは非常に一般的なこと。では、それがどうして頭痛の原因になるのか? 「後頭下筋(頭蓋骨の底部にある筋肉群)や前頭骨・中頭骨(首の筋肉)など、頭や首の他の筋肉が、あごの締め付けによって連鎖的に動きが制限されてしまうのです。力が強すぎると、緊張型頭痛になることがあります」とリーベイ氏は説明する。
①指の腹を咬筋に当てる。②あごを思い切り開く。③口を閉じて、筋肉が解放されるのを感じるまで繰り返す。
「ストレスで歯を食いしばりがちな人は、まず1日に数回やってみてください。これは緊張型頭痛だけでなく、顎関節症にも効果があります」とリーベイ氏はアドバイスをしてくれた。
※この記事は、Preventionより翻訳されました。
Text: Christine Mattheis / Translation: Noriko Yanagisawa
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