毎日のヘアケアに欠かせない「洗い流さないトリートメント」。ミルク・クリーム・オイル・ミストと種類が豊富だけれど、それぞれの違いは理解している? 理想の髪を手に入れるためには、タイプごとの特徴を理解して選ぶのが吉。プチプラを中心におすすめの洗い流さないトリートメントも紹介するので、ぜひ参考にしてみて。
洗い流さないトリートメントの役割って?
洗い流すトリートメントと何が違うの?
シャンプーの後などに使う「洗い流すトリートメント」に対し、「洗い流さないトリートメント」はお風呂から上がった後に使うアウトバスアイテム。主にタオルドライ後の髪に使うことが多いけれど、スタイリング時などの乾いた髪に使える製品も多い。
アイテムによるものの、髪の内部に浸透させるよりも髪の表面(キューティクル)を整える目的がメイン。ドライヤーの熱・紫外線ダメージなどから髪を守って乾燥を防いだり、ツヤやうるおいのある質感に見せたりする効果がある。
洗い流さないトリートメントの選び方
まずは、洗い流さないトリートメントを選ぶときに意識しておきたいポイントをチェック。
タイプごとの特徴×髪の状態・悩みで選ぶ
「洗い流さないトリートメント」と一口に言っても、質感の幅は広い。代表的なミルク・クリーム・オイル・ミストの特徴と適した髪の状態や悩みを紹介するので、どれが自分に合うかをチェックしてみて。
パーマ・カラーした髪には、サラッと軽いヘアミルク
水分と油分のバランスのバランスがよいヘアミルク。髪内部に水分を補いつつ表面にオイルで膜を張り、サラサラの指通りに仕上がる。うるおいだけでなく毛髪補修成分による効果が期待できるものも多く、パーマヘアやカラーリングした髪におすすめ。質感はさっぱりしているので、オイルやクリームでは重すぎると感じる人でも使いやすい。
保湿強化ならヘアクリーム!硬めの髪にも◎
より保湿を強化したいなら、クリームタイプの洗い流さないトリートメントを。ミルクと似ているものの油分の割合が多めで、さらにしっとりと仕上がる。髪をやわらかくしながらきちんとうるおいを密閉できるので、水を弾きやすい硬い髪にもおすすめ。
ツヤを出すには、しっとりまとまるオイルを
繰り返すパーマやカラー、ブリーチなどによるダメージが気になる髪や、乾燥が進んでパサつく髪には、オイルタイプの洗い流さないトリートメントを取り入れて。言うまでもなく主成分が油分なので、キューティクルをコーティングする効果が高い。また、濡れたようなツヤを出せるのもオイルならでは。スタイリングに使えるものも多く、束感のあるトレンドヘアを簡単に作れる。とくに傷みが気になる場合は、先にミルクやミストで水分をチャージして、仕上げにヘアオイルの油分でコーティングするという裏技も!
ふんわり仕上げたいならミストタイプ。猫っ毛にもOK
猫っ毛などの細くて柔らかい髪には、ミストタイプの洗い流さないトリートメントが合うことも。さらっとしたテクスチャーで髪がぺたんとせず、ふんわりとした質感をキープできる。ほかのタイプを使う前の下地として使うこともでき、1本持っていると何かと便利。
しっとり? サラサラ? 質感は好みや目指す仕上がりに合わせよう
ヘアミルクやミストはサラサラ、クリームやオイルはしっとりという大まかな傾向はあるものの、水分・油分のバランスは製品によって異なる。クリームに近い濃厚なミルク、油分が含まれていてしっとり仕上がるミスト、シリコーン入りでサラッと仕上がるオイル、クリームでもジェルのようにみずみずしいものなど、テクスチャーの幅はかなり広い。公式サイトの説明や口コミを参考に、好みの質感を見極めよう。
プラスαの機能にも注目!
紫外線やヘアアイロンなどによるダメージを軽減するためには、プラスαの機能もチェックしておくのがベター。
外に出る機会が多い人は、UVカットできる処方や成分を取り入れているトリートメントをチョイス。朝のスタイリング時に使えば、ダメージケアしながら紫外線対策もできて一石二鳥。春夏だけでなく秋冬にも使うようにしたい。日頃からヘアアイロンを使う機会が多い人、ドライヤーによるダメージが気になっている人は、髪を熱から守るヒートプロテクトの表記があるかを確認して。
【ミルクタイプ】
おすすめの洗い流さないトリートメント3選
ミルボン エルジューダ エマルジョン
細くパサつきやすい髪に適したヘアミルク。傷んだ髪を補修するケラチンタンパク質のほか、毛髪補修成分としてセラミド2(保湿)を配合。水分の蒸発を防ぎ、“やわふわ”な髪へと導く。普通~太い髪の人は、「エルジューダ エマルジョン+」をチェック。
イオ エッセンス モイスト
イオのヘアミルクは、乾燥しやすい髪やウェーブスタイルにぴったり。タオルドライ後に適量を毛先中心になじませるだけで、ベタつかずに毛先までおさまりのよい髪に仕上がる。さらにツヤ感がほしいときは、1プッシュ追加すると◎
スティーブンノル モイスチュアソフニング エマルジョン N
高浸透カプセルが髪の芯まで浸透して、深層ダメージを補修。プラスの電荷を帯びたうるおい持続ヒアルロン酸(補修)が傷んだ部分に吸着し、うるおいが続く髪へ。パサつきやゴワつきが気になる髪も、芯からやわらかく仕上げる。
【クリームタイプ】
おすすめの洗い流さないトリートメント3選
大島椿 ヘアクリーム
ロングセラーのヘアオイル、大島椿の「椿油」から生まれたヘアクリーム。ツバキセラミドが傷んだ髪を補修し、椿油が髪1本1本の表面をコーティング。太い髪や量が多い髪も、しっとりとまとめてツヤを与える。量を調節しやすいから、ヘアケア初心者でも扱いやすい。
ルシードエル オイルトリートメント
#ディープモイストヘアクリーム
こっくりと濃厚なオイルインクリーム。髪内部のダメージを集中補修して、毛先までまとまるツヤ髪に。超高圧処理アルガンオイル※を配合し、贅沢なうるおいでキューティクルを1本1本贅沢コーティング。 ※アルガニアスピノサ核油(ツヤめき成分)
アミノメイソン ディープモイスト ナイトクリーム
“夜用水分パック発想”がコンセプトの、寝ている間にじっくり浸透するアウトバストリートメント。夜のヘアケアの仕上げに使うことで、翌朝のスタイリングが楽に。ぷるんとしたジェルクリーム状なので、重いテクスチャーが苦手な人にもおすすめ。
【オイルタイプ】
おすすめの洗い流さないトリートメント4選
柳屋本店 あんず油
オレイン酸やミネラルを多く含む、あんず種子から圧搾したオイル。べたつきにくくさらりとした質感で、髪にツヤとうるおい、まとまりを与える。頭皮や体にも使えるマルチさと、至極シンプルな配合成分もうれしい。
リーゼ プレイフル ケアオイル
朝も夜も、トリートメントとしてもスタイリング剤としても使えるマルチなオイル。軽やかに仕上がるサラッとべたつきにくいオイルが、ツヤを与えながらダメージを補修する。スタイリング時には、ワックスと混ぜる使い方もお試しあれ。
フィーノ プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアオイル
大人気のヘアパックでもおなじみ、フィーノのヘアオイル。とろける濃密テクスチャーでありながら、べたつかずに軽いテクスチャー。ダメージを集中補修して、なめらかな“つるサラ”髪へ。品のあるグレースフローラルの香りにも注目してみて。
ロレアルパリ エルセーヴ
エクストラオーディナリー オイル リッチフィニッシュ
さまざまな花の恵みを詰め込んだオイルやエキス※を、ぜいたくに配合したリッチなヘアオイル。シリコーン成分も複数入っているから、べたつきにくくほどけるようにしなやかな髪が叶う。 ※ハス花エキス、ガーデニアタヒテンシス花エキス、カニナバラ花エキス、アマ花エキス、カミツレ花エキス、ヒマワリ油(保湿)
【ミストタイプ】
おすすめの洗い流さないトリートメント3選
ボタニスト ボタニカルヘアミスト
髪の芯まで浸透する美容保湿ヘアミスト。髪の水分と油分のバランスを整え、扱いやすい髪へ。朝の乾燥した髪やスタイリング前の髪に使うと、マンダリンとリーフグリーンのみずみずしい香りも相まって、気持ちまでリフレッシュできそう。
パンテーン 洗い流さないトリートメント
トリートメントウォーター 毛先まで傷んだ髪用
パンテーン共通のプロビタミン処方で、うるおいを髪の芯まで浸透させてダメージを補修。スタイリングの前にシュッと吹きかけるだけで、日中の紫外線やドライヤーによる乾燥から髪を守る。髪にべたつきが残りにくい、さらりとした使い心地。
ミルボン インフェノム ミスト
サロンでの仕上がりを毎日キープするための、気軽な習慣として取り入れたいヘアミスト。うるおいが詰まった、厚みのあるやわらかさを実感できる。濡れた髪にも乾いた髪にも、うるおいがほしいときにいつでも使用OK。
まとめ
膨大なラインナップから自分に合った洗い流さないトリートメントを選ぶためのコツは、タイプ別の特徴や髪の状態、質感の違いを照らし合わせること。プチプラでも高品質な製品がたくさん発売されているから、いろいろなものを試しながらお気に入りを見つけてみて!
text : Miyuki Arai