「私の髪、薄くなってない?」「これってシワ?」「スクリーンタイムの増加で肌が傷んでいたりして?」ーコロナウイルス感染症のパンデミックで在宅時間が増えてから、気のせいともいえるような問題が気になって仕方ない。

とくに髪の問題は大きなストレス。だって、シワにはボトックス、肌荒れには美容液があるけれど、抜け毛には簡単な解決策がない。毛髪学者に髪の分析をしてもらおうと思っていた矢先に勧められたのが、頭皮用のダーマローラーセット。すでに顔用、体用、唇用のデバイスを販売している会社が初めて髪用に開発したデバイスだ。

今回は、アメリカ版ウィメンズヘルスのビューティーエディターのダーマペン体験談をご紹介。

ダーマローラーによる育毛効果は皮膚科医も認めている

皮膚科医のチェリ・フレイ医学博士によると、マイクロニードリング(ダーマローラーを使った療法)は成長因子、新しい血管の形成、バルジ領域にある幹細胞を刺激する。頭皮にマイクロニードリングを使えば血行がよくなって、毛包(頭皮の内側にある毛根を包んでいる皮膚組織)が目を覚まし成長するだけでなく、頭皮にミクロ単位の経路が作られるため、美容液や育毛剤が深く浸透するようになるというわけ。

フレイ医師いわくマイクロニードリングデバイスは、薬用の美容液および市販の育毛剤と併用して使うべき。

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ダーマローラーと美容液は毎日使う必要あり

今回彼女が使ったセットの主役は、0.3ミリの針(痛みや出血は伴わない)がついたダーマローラー。ヘッドは“しなる”構造なので、頭皮にピッタリ押し当てられる。付属のヘルシースカルプ美容液は、鎮静作用・強化作用・保湿作用のある成分(薬用植物のビワヨウ、ツバキの葉、亜鉛、シャクナゲのエキスなど)配合。でも、お気に入りの美容液がある人や、ヘアスタイリストや医師に勧められた美容液を使っている人は、それで代用すればいい。

朝と夜に1回ずつ使えば結果が早く出るけれど、彼女の場合は夜1回にしたほうが続きそうということで、毎晩、髪が薄くなっていると感じる部分(前とてっぺん)にダーマローラーを当ててから、美容液を数滴使ったそう。美容液で髪がベタつくことはないけれど、乾くまでに少し時間がかかるので、使うのは夜のほうがいいみたい。

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効果は半年待たなくても現れる

使用開始から4週間しか経っていない状態で効果をチェックするのは、正直少し気が引けたそうだが、彼女いわく間違いなく効いているとのこと。ビフォー&アフターの写真を見れば、こめかみの髪が増え、生え際の毛も伸びてきているのが分かるはず。

このダーマペンを開発した会社の設立者によると、最終的な結果が出るのは使用開始から6カ月後。でも、同社の治験では、たった30日で効果が出ている。設立者は、「髪の毛の成長段階は1本ずつ違いますから」と話す。「成長期に入ったばかりの毛もあれば、休止期に入っている毛もあります」

効果の維持にはダーマローラーの継続的な使用が必要

ダーマローラーを使い続けないと、継続的な育毛効果は得られない。でも、設立者の話では、一度満足できる状態に達したら使用頻度を週2~3回に減らしても大丈夫だそう。

薄毛にお悩みの方は、試してみる価値があるかも。 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Chelsea Burns Translation: Ai Igamoto