人間の場合、ホルモンの周期によって体臭が人に察知されるほど強くなるということはほとんどなし。でも、女性のホルモン周期の中で、ニオイが最も気になるのは、生理中。
「生理中は出血を伴うため、どうしてもニオイが出てしまいます。ナプキンやタンポンに付着した経血は時間が経つにつれ、菌が繁殖してそれがニオイとしても伝わってしまうのです。
生理の期間、ニオわせないポイントとしては、ナプキンやタンポンはできるだけこまめに変えることです。特に経血が多い時期は、まだ大丈夫と放置せずに変えたほうがニオイは軽減できます。
また、出血が気になって入浴しない人が多いようですが、できればシャワーで洗い流してあげたほうがいいでしょう。このときにニオイが気になるからと、強い消臭ソープなどで洗うと自浄作用が低下してしまい、逆効果。付着している血液を洗い流して、清潔にする程度で十分です。
生理中のニオイが気になる人の多くが、アンダーヘアの処理が出来ていないようです。ナプキンをこまめに変えても毛に血液が付着してれば、そこで菌は繁殖し、ニオイに変わります。生理前に短くカットするなど、準備をしておくことも必要です」
上田先生は生理のニオイが気になる人は、ナプキンやタンポンではなく、「月経カップ」の使用がオススメだと言う。
「月経カップはシリコン状のカップを膣の中に装着して、経血を外に出さずカップに貯め、1日に2~3回トイレで外して排出させるというものです。外に経血が出ないので、菌が繁殖しにくいため、ニオイ予防にもなります。生理中のニオイが気になるという人は、検討してみてもいいかもしれませんね」
生理中のニオイはセンシティブなことだけに、誰もが知りたいこと。ちょっとした工夫で快適に過ごせるように、今日から実践してみて。