自分に合ったタイプが分かる! 究極のミルクガイド
オーツミルクは本当に評判どおり!
近年の乳製品売場には、10年前と打って変わって乳製品ではない商品も売られている。
一昔前までは成分無調整牛乳、無脂肪牛乳、豆乳しかオプションがなかったけれど、植物ベースの食生活を送るため、乳製品をやめる人が増えた今では新しいオプションが目白押し。
多種多様な牛乳から(アメリカには半脂肪牛乳まであるらしい)始まって、オーツやカシューナッツが原料の植物性“ミルク”に至るまで、果てしない種類の商品を眺めていると圧倒される(そもそも、カシューナッツからどうやってミルクを採るの?)。
公認管理栄養士のブリタニー・モデルいわく、大半の牛乳やミルクはコーヒーにもシリアルにも使えるけれど、味や質感、栄養価は種類によって異なるそう。
植物性ミルクには、いくつか注意点もある。「添加糖や不必要な原材料に注意しましょう」とブリタニー。人工的に甘くされていない商品を探し、恐らく無害とはいえ調査不足の増粘剤(カラギーナンやキサンタンガムなど)が使われていないことを確かめて。
最終的に選ぶべき牛乳/ミルクのタイプが分からないなら、このガイドを参考に。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
1.無脂肪牛乳
無脂肪牛乳は、低脂肪ダイエットが流行した90年代に爆発的人気を誇った。
でも、ブリタニーが言うように、いまでは脂肪が悪者ではないどころか、実際は満腹感を高めることが分かっている。
シリアルには合うかもしれないけれど、味も質感も薄いのでベーキングや料理には向いていない。
1カップあたり(240ml):カロリー 79.2kcal、脂質0g(うち飽和脂肪0g)、ナトリウム 125mg、糖類12g、食物繊維 0g、タンパク質 7.99g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
2.成分無調整牛乳
「無脂肪牛乳とは異なり、成分無調整牛乳からは脂肪が一切除去されていません」とモデル。
1カップの成分無調整牛乳には飽和脂肪(多くの専門家が総カロリー摂取量の10%以下に抑えるよう勧めている)が5g含まれているけれど、健康的な食生活の一部として摂取するのは全くもって問題ない。
モデルによると、成分無調整牛乳は料理やベーキングにピッタリで、軟化剤や保湿剤としても使える。成分無調整牛乳を使ったケーキやマフィンはしっとりしていて、ボロボロ崩れたりしない。
1カップあたり(240g):カロリー230kcal、脂質 9g(うち飽和脂肪 5g)、ナトリウム 300mg、糖類 30g、食物繊維 0g、タンパク質 9g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
3.低脂肪牛乳
モデルによれば、カロリーが成分無調整牛乳より少なく、無脂肪牛乳より多い低脂肪牛乳は、ちょうどいいオプション。
料理には、味を犠牲にすることなく脂質量を減らしてくれる脂肪分2%の低脂肪牛乳がおすすめ。
1カップあたり(240g):カロリー120kcal、脂質 4.99g(うち飽和脂肪3g)、ナトリウム 125mg、糖類12g、食物繊維0g、タンパク質 7.99g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
4.ラクトースフリーミルク
「ラクトースフリー(乳糖不使用)の乳製品は、乳糖不耐症の人にピッタリのオプションです」とモデル。
ラクトースフリーのミルクは、牛乳にもともと含まれている乳糖(多くの人のお腹を不調にする糖)を加水分解して消化しやすくしたもの。それ以外の牛乳の成分(カルシウムなどの栄養素)は全て含まれている。
でも、ラクトースフリーのミルクは若干値段が高いので、普通の牛乳が飲めるなら買う必要はないかもしれない。
1カップあたり 脂質分2%のラクトースフリーミルク(244g):カロリー 218kcal、脂質 4.83g(うち飽和脂肪3g)、ナトリウム 115mg、糖類 12.3g、食物繊維 0g、タンパク質 8.05g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
5.アーモンドミルク
「市場で最も人気のある植物性ミルクのひとつがアーモンドミルクです」とモデル。「カロリー、脂質、タンパク質は牛乳よりも圧倒的に少ないですが、ビタミン(特にE)とミネラルはたっぷり含まれています」
料理やベーキングには使えるけれど、味と質感が牛乳より薄いので、コーヒーの苦味は取り除いてくれない。
1カップあたり 砂糖不使用(236ml):カロリー 89.7kcal、脂質 2.5g(うち飽和脂肪0g)、ナトリウム 160mg、糖類 15g、食物繊維 0g、タンパク質 1.5g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
6.カシューナッツミルク
アーモンドミルク同様、カシューナッツミルクも低カロリーで低脂質。「カシューナッツミルクには、多価不飽和脂肪、ビタミンA、ビタミンAもふんだんに含まれています」とモデル。
ナッツの風味とクリーミーな質感がスムージーにピッタリ。
1カップあたり 砂糖不使用(200g):カロリー 132kcal、脂質9.3g、ナトリウム 84mg、糖類2.54g、食物繊維 0g、タンパク質 3.8g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
7.ライスミルク
モデルいわくライスミルクは、乳製品は摂取したくないけれど、大豆やナッツはアレルギーで食べられないという人に人気。
甘いとはいえ、他の植物性ミルクほどミルクっぽい味がしないので、アレルギーがある場合や、この独特の風味が妙に好きという場合を除いて、ライスミルクが定番になる可能性はたぶん低い。
1カップあたり 砂糖不使用(244g):カロリー115kcal、脂質2.37g(うち飽和脂肪0g)、ナトリウム 95.2mg、糖類 12.9g、食物繊維0.7g、タンパク質0.638g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
8.豆乳
タンパク質と炭水化物がたっぷりの豆乳は、栄養価が牛乳に最も似ている植物性ミルク。違いといえば、飽和脂肪が低く、カルシウムが含まれていないことだけ(でも、カルシウムは強化されていることが多い)。
モデルによると、料理やベーキングに植物性ミルクを使いたいなら、豆乳が一番おすすめ。
1カップあたり(244g):カロリー105kcal、脂質3.59g(うち飽和脂肪0.5g)、ナトリウム115mg、糖類9g、食物繊維0.5g、タンパク質6.34g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
9.ココナッツミルク
ココナッツミルクは脂質、特に飽和脂肪を多く含んでいるため、非常に濃厚でクリーミー。
脂質含有量が高いミルクは料理やベーキングに向いている。でも、ココナッツには独特の風味があるので、コーヒーやシリアルにはあまり向かない(もちろん、ココナッツの風味が好きでたまらない人にはおすすめ)。
1カップあたり (244g):カロリー 75.6kcal、脂質 5.08g、糖質 6.1g、タンパク質 0.512g
※出典:米国農務省 FOODDATA CENTRAL
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Christine Byrne Translation: Ai Igamoto