一人で食事をするときは、動画やスマホを見てしまうという人も多いのでは? 今回は、ホリスティックへルスコーチのAYUMIさんが「3週間、動画やスマホを見るのをやめて起こった変化」についてご紹介する。

基本的に私は食事をするときは、スマホをバッグに入れるか見えない場所において、景色を見ながら食事をします。でも、家の中にいる時、とくに一人で食事をするとき、パソコンを開き映画や動画を見ながら食べることが時々あり、以前は何も見ずに食べていたにも関わらず、いつの間にか“続きを見たい”という気持ちからパソコンを開いて見ながら食べる、スマホの通知を見る、という習慣になっていました。

「動画やスマホを見ないで食事しよう」と思った理由

私は仕事柄、食事に集中せずに食べると体に何が起きるのかを知っています。ですので映画を見ながら食事をした後、“ああ映画楽しかったな”と思った時にふと気づいたんです。映画は良かったけど内容を全てを覚えているわけではないし、そういえば食事の記憶もない、と。2つのことを同時にして、両方失っていることに気づきました。

スマホを見ながら食事をすることで引き起こるデメリット

①過食し体重増加に

食事中にスマホに夢中になっていると分量を把握できません。体の空腹感や“もうお腹いっぱいだよ”という満腹感の合図に気づくことができないので無意識の過食、不快感や体重増加につながる可能性があります。

②消化不良になる

本来、消化は食べ物を見た瞬間からはじまり、口の中で咀嚼と唾液の生成のプロセスが食物の分解を助けます。スマホを見ながら食べることで、食べることへの集中力がなくなり、よく噛むことが少なくなり、消化や栄養の吸収に悪影響を与えます。

③食事が楽しくなくなる

常にスマホを操作していると、食事の感覚的な経験を忘れてしまい、食事の楽しみがなくなり精神的な健康へ影響があります。

3週間で起こった変化

Dr. Maxwell Maltz's博士が提唱した説によると、習慣をつくるには21日かかると言われているので私は3週間、実践することを決めました。

1週間目

とにかく最初は 何か寂しい! 食事だけでは足りない気がして、思わずスマホやパソコンの動画を開きたくなります。しかしそんな時は水を飲んで深呼吸をして、「今は食事をしましょう」と言い聞かせました。

2週間目 

1週間、物足りなさや寂しさに耐えられたなら、2週目からは食事だけに集中することが当たり前になります。家で一人だったとしてもただ噛むこと、“ああ、今私は人参を食べている”と認識します。そうすることで食べ終わる前から満腹感を感じて、映画やスマホを見ながら食べていた時よりも食べる量が自然と減りました!

3週間目

もはや食事は食事だけに集中することができるようになり、そして「楽しむ」感覚を思い出しました。食事は基本的に楽しいもの。ただ噛んでいても様々な食感、香りがあり、これが血液、細胞になるんだと思うと本当にいい気分!

まとめ:変えるべきは食事の内容の前に食べる姿勢!

食事をする姿勢は食べ物との関係に影響を与えます。どんな姿勢で食べていますか? 否定的な姿勢、気が散った状態で食事をすると、摂食パターンの乱れ、感情的な食事、食べ物との不健康な精神につながります。

食べる姿勢を変えましょう!

①スマホを見えない場所に置いて食事をする(おやつも!)。

②ゆっくり食べて、急いで食事をしないで。

③口の中に何もなくなってから次の食事を入れる。

④食事に対して真正面に座る(体を捻じ曲げないで)。

⑤満腹になったら食べることをやめて。

これらを一度にしようとせず、1日に1 つ、取り組んでください。食事の姿勢を変えることで、食べ物とより健康的な関係を築き、長い目で見ると体重のキープ、減量にもつながりますよ!

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AYUMI
米国認定ホリスティックコーチ

NYの栄養学校にてホリスティックヘルスコーチの資格を取得、栄養指導者として女性たちの人生向上をサポート。世界100種類以上の食事理論、ライフスタイル、文化に精通する経験から、個人カウンセリング、企業プログラム、商品企画、など多方面で活躍中。プログラム後は「人生が変わった」「食の悩みがなくなった」「パートナーや周囲との関係が良くなった」との声も。センスあふれるSNSにファンも多い。■スクール「MISS FITホリスティックスクール」■Instagram @ayumi_missfit