走り始める前よりも 、なんか体が大きくなった気がするのは、気のせいじゃない?
”食べたい””飲みたい”を我慢したくない。運動は、食事制限から解放してくれ、罪悪感も減らしてくれる存在。ただ、やみくもに、休息も取らずに毎日体を過度に動かし続けることが、太りやすい体質を作ってしまう可能性があるって知ってた? なぜ運動が体を太りやすくさせるのか、ダイエットに陥りがちな省エネ体質の罠とは?
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「股関節の可動域とストライド(歩幅)は比例します。股関節の可動域が狭くなると、ストライドも狭くなって、どすどすと地面をたたくような走り方になってしまいます。このように引き上げが足りない走り方は、体の後ろ側の大きな筋肉を使いにくくするんです。小さな筋肉がいくら動いても、大きな筋肉ほどの消費エネルギーは出にくいです」
つまり、大きな筋肉が使えないと、効率の悪い体質になってしまうという。
「心拍数が上がれば、消費カロリーが増えます。ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動が効果的とされるのは、心拍数を上げた状態で一定時間、運動を続けられない人がにとって有効な選択肢。なので、ゆっくりとジョギングするような緩い有酸素運動を長い時間続けてもいいですし、時間がとれないなら、短い時間で心拍数をグッとあげられるインターバル走やスピード走などをミックスした運動にしてもいいと思いますよ」
ということは、ランニングの中に、スプリント的な走り、ストライドを広げる股関節の可動域をちゃんと使った走り方にすれば、脚やせに効果的てこと?
「と言っても、筋肉を大幅に増やすようなトレーニングではないので、直接大きな筋肉を鍛えるトレーニングを加えた方が効率的かもしれません。有酸素運動は、時間をとられるし、脂肪を減らすためにやり続けなければならないというデメリットがありますが、苦しくなく、ダイエットの即効性があります」
「ちなみに、心肺機能に負荷をかけた無酸素運動量が多い走り方は糖質を消費しやすいです。運動をしている間、糖が使われ続けるので、過剰に摂取したエネルギーが脂肪細胞に取り込まれることもなく、結果太らない。ただ、先ほどもお伝えした通り、筋肉をつけずに、燃焼し続けるには、有酸素運動をし続けなければならないということ。こういった体は、筋量がない分、動いていない時にカロリーを吸収しやすいです。マラソンランナーってすごく細くて筋量も少ないじゃないですか。そういう省エネの体はやめたとたん、摂取したカロリーがすぐ体に吸収され太りやすくなります。
筋肉が1kg増えると、1日の消費カロリーが250kcal増えると言われています。そういう理由もあって、最近のダイエット法には筋肉トレーニングが重要視されていますよね。有酸素運動は、即効性はありますが、代謝しやすい体を長い目を見て作るっていう考え方を持つと、ちゃんとした筋肉を体につけてあげるというのも大事です」
一人で筋トレを続けるのって大変。無酸素トレーニングを続けられるよう、ジムのグループレッスンに行ったり、パーソナルトレーニングに通ったりするのもいいかもしれない。
「筋肉って一度付いたらすぐなくなるかって言ったら、そういうわけでもないですよ。日常でも少なからず筋肉を使っているわけで、骨折などしてしまい、全く筋肉を使わなかったら別ですが」
有酸素運動と違って、筋トレは、毎日続けては負荷が高すぎるから、しっかりとレスト(休息)を取らなければならない。ある意味、それはメンタル面でもメリハリがついていいかも? ”今日もしなければいけない”から解放されて、効率的に消費カロリーを増やせる体作りに取り組んでみては?
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