早起きして朝6時から走ることは簡単なことじゃない。でも、新たな研究結果によると、その早朝の努力は想像以上に大きな健康効果をもたらす可能性がある。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。 

エクササイズと体重の関係を調べた「ミッドウエスト・エクササイズ・トライアル2」と呼ばれる試験の結果は、正午までにエクササイズする人の体重は、もっと遅い時間にエクササイズする人よりも減りやすいことを明らかにした。

この研究では、体重過多の若年男女約100名が生理学研究所でジョギングなどのエクササイズを週5回行った。『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、各被験者はカロリーが約600kcal消費されるまで運動を続けたそう。10カ月後、被験者のほぼ全員の体重が減ったけれど、その数字はかなりまちまちだった。

Running is her way of life
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詳しく調べたところ、減った体重が異なる理由はエクササイズのスケジュールにあることが判明。試験中、被験者は朝7時から夜7時までの好きな時間にエクササイズしていたが、午までに運動した人は、午後3時以降に運動した人よりも減った体重が多かった

早い時間にエクササイズする人と遅い時間にエクササイズする人の違いは他にもある。前者は残りの1日をよりアクティブに過ごす傾向にあり、後者よりも食べる量が若干(100kcal程度)少ない。

運動のタイミングと体重減少のつながりは単なる偶然かもしれないけれど、米ノースカロライナ大学チャペルヒル校の健康促進・疾病予防センターに所属するデータアナリストのエリック・ウィリスは、この2つの間に統計的関連性があるのでは考えている。でも、そう断言するにはさらなる研究が必要。

とはいえ、ウィリスが繰り返し言うように、取り組むのが何時であろうとエクササイズは健康にいい。「朝一番にできないのなら、運動する意味はないなんて思わないで。それが何時であろうと、運動は良いのですから」

※この記事は当初、アメリカ版『メンズヘルス』に掲載されました。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Temi Adebowale Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。