オリンピックイヤーである記念すべき今年、東京マラソン 2020を走ることになった「NAKED by Women’s Health」メンバーの梨花、モニカ、さわこ。普段から運動に親しんでいるものの、42.195kmの道のりはそう甘くない。来る本番3月1日まで共に練習し、励まし合う3人のランニング記録を追う。今日はヨガのインストラクターやダンサー、DJなどさまざまな方面で活躍するモニカ。「サブ4（4時間を切って走り切ること）が夢！」と話す彼女のトレーニングやリカバリーメソッドは？
インタビュアーは、ウィメンズヘルスのエディターであるさわこが務める。
さ）モニちゃん（モニカ）はフルマラソン2回目だよね。前回はどうだった？
モ）2018年のさいたま国際マラソンが初めてのフルだった。高校時代は陸上部だったんだけど、顧問の先生がマラソン好きで。ある日、『フルマラソンは人生みたいだよ』って言ってたの。その言葉の本意を知りたくて、いつか走ってみたいな、と思ってた。でも東京マラソンは6年連続はずれて、やっと出られると思った横浜マラソンも台風で中止になった（笑）。
さ）そこで諦めちゃいそうだけど、よく粘ったね。
モ）どうしても出たかったんだよね、人生経験として。初めてのレースは、ひとりで行って、走って、帰ってきた。フィニッシュした瞬間は達成感が押し寄せてきて、一人だったにもかかわらずハイになってた。人生に対する自信が湧き上がったの。4時間台で完走するって目標も何とかやり遂げたから、思い出に残る体験だったな。
さ）3月1日の東京マラソン、前回の反省を生かすとしたらどう臨む？
モ）前回はスタートから30km地点までずっと楽しくて、力を出しすぎた。後半は脚が思うように動かなくなって、本当に辛かったよ。だから今回は、東京マラソンっていう夢の舞台だけど、アドレナリンを抑えて、フィニッシュ手前で力尽きないようにペース配分を考慮する。そうすれば笑顔で走り切れるよね、きっと。
さ）本番に向けて、どんな練習プランを立ててるの？
モ）2019年の夏から、週3回5～10km走るようにしてた。お盆休みとか、時間があるときは12kmに距離を伸ばして。練習を始めた当初は、キロ6分ペース。続けていると、秋頃にはキロ5分半を出せるようになった。自分でも成長を感じたよね。
そのあと舞台の練習があって走る時間を確保できずに、週1走れればいいほうだったかな。12月の半ばに舞台が終わって、そこからまた週3～4回のペースに戻して今も継続中。
練習してるのに、ペースが落ち続けることもあったよ。そんなとき、駒沢公園にある『Sporty Coffee』のスタッフさん（みんなランニング好き）と走ったら、調子がまた上がり始めた。っていうのも、一人の練習だとモチベーションを保てなかったり、練習にメリハリをつけることが難しい。でも誰かと一緒に、しかも自分より速い人や運動の知識がある人と走ると、新しい刺激になる。中だるみしてる、と思ったらランニングコミュニティに顔を出してみるといいかもね。
さ）けっこう練習積んでるね。故障はない？
モ）毎日朝と晩、ヨガをしてるおかげでどこも痛みはないよ。このあいだも30km走ったけど、終わってすぐに乳酸が溜まっているところを中心にストレッチをした。筋肉が凝り固まっていると、体の可動域が狭くなってケガに繋がってしまうから、そういう意味でもヨガは大切なリカバリー方法の一つ。
さ）本番まであと1か月半、どう追い込んでいこう？
モ）2月頭にはNAKEDのメンバーで30km走やるもんね。その前に20km走を1回は入れたいな。これまでの週3～4回のランニングルーティンは変えずに、ショートなら5分半ペースでスピード練習をして、ロングなら本番と同じペース（キロ6分切るくらい）で走って長い距離に慣れていきたい。
さ）モニちゃんはヨガの先生でもあるよね。ヨガとランニングは、どんな点で相性がいいと思う？
モ）夜のランニング後、体は疲労してるのになかなか寝付けなかった経験ない？ それは、走ることでアドレナリンが出て、交感神経が優位になってるからなの。筋肉をほぐす意味でもヨガはもちろんおすすめだけど、リラックスして副交感神経を高める効果にも注目してほしい。特に仰向けになるハッピーベイビー（ページ下部画像あり）っていうポーズや、前屈系は気持ちが落ち着くポーズだよ。
さ）マラソン本番の日も、いい結果を出すために何かできることはあるかな？
モ）当日の朝は緊張してるはず。そんなときは、瞑想と呼吸法をやってみよう。その日中平常心を保てるし、目の前のことに集中できるよ。10分間なら、瞑想（5分）⇒呼吸法（3分）⇒太陽礼拝（2分）の流れがおすすめ。急に効果を得るのは難しいから、本番に向けて日ごろから試してみるといいかも。
さ）最後に東京マラソンの目標を教えて！
モ）目指すはサブ4。今のタイムからいうと現実ラインは4.5時間だけど、夢はでっかく！（笑） あとは、必ず笑顔でフィニッシュすること。
さ）頑張ろうね！
モ）うん、一緒に楽しもう！
スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。 2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。
