子供の頃に海で塗った日焼け止めは匂いがきつくて、毛穴が詰まるほどベタベタしていた。でも、最近の日焼け止めは種類や成分が千差万別。ニキビ肌用の一品を見つけるのも以前ほど難しくない。

「レチノールなどのニキビ治療薬を使っていると、皮膚が日光に対して敏感になります」と話すのは、皮膚外科医のデンディ・エンゲルマン医学博士。「ニキビ肌の人には炎症後の色素沈着が起こりやすいのですが、日差しを浴びるとその傾向が強くなり、色素沈着が治りにくくなることもあります」

だから、ニキビが増えることを恐れて日焼け止めを使わないのは絶対NG。大事なのは、ニキビ肌に合う日焼け止めを選ぶこと。

※この記事は、認定皮膚科専門医で『Prevention』医学審査委員会に籍を置くキャロライン・チャン医学博士の査読を受けています。

ニキビ肌に合う日焼け止めの選び方&使い方

なにを基準に選べばいいのか分からないという人は、皮膚科医がくれた4つのポイントをチェックして。

1.ミネラルサンスクリーンを選ぶ

ケミカルサンスクリーン(紫外線吸収剤が使われている日焼け止め)は皮膚に吸収されるため、アレルギー反応や炎症が起こりやすい。ミネラルサンスクリーン(紫外線散乱剤が使われている日焼け止め)は「皮膚の上で有害な紫外線を散乱させます」とエンゲルマン医師。「ブロードスペクトラムでSPFが30以上のミネラルサンスクリーンを選びましょう」

2.成分表を読む

毛穴を詰まらせない日焼け止めを選ぶことが大切。エンゲルマン医師によると、重たい油分(ココナッツオイルを含む)と香料も可能な限り避けるべき。ニキビ肌には、こってりしたクリームタイプより、ジェルタイプや液体タイプの軽い日焼け止めがオススメだそう。マットな仕上がりをうたう商品は、日中のテカリも抑えてくれる。

3.色つきの日焼け止めもチェックする

色つきの日焼け止めもよいオプション。皮膚科専門医のクロエ・ゴールドマン医学博士によると、色つきの日焼け止めは、ニキビ箇所に色素を過剰沈着させて濃いシミをつくる可視光線に強いそう。

4.肌の下準備をする

日焼け止めを塗るのは、肌をキレイに整えてから。エンゲルマン医師によると、サリチル酸配合のニキビ肌用洗顔料で、毛穴の詰まりと古い角質を取り除いてあげるといい。次にニキビ肌用の保湿液を塗って、ニキビの主因の細菌が毛穴に入り込むのを防ぐ。ここで一度手を洗い、キレイな手で日焼け止めを塗ってからメイクしよう。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Katie Berohn and Shauna Beni Translation: Ai Igamoto