ダイエットを成功させるためのキーワードといえば、代謝アップ。基礎代謝が高ければ高いほど何もしていないときでもカロリーを多く消費できるため、いわば「お得な体」に。
そこでUK版ウィメンズヘルスは、巷でよく聞く代謝アップ法が本当に効くのかを徹底調査。
食事制限しすぎると、代謝ダウン&栄養を吸収しやすい状態に!?
ダイエットへの近道と思うかもしれないけれど、あまりにも食べる量を減らしてしまうと体が飢餓状態になり、逆に代謝が低下してしまうそう。さらには食事の最後のひと口分までしっかりと吸収しようとするので、逆効果みたい。
サプリメントを過信しない。中には効果をあまり期待できないものも
代謝を促進するとうたったものはたくさん出回っているけれど、緑茶など「代謝アップには効果的」といわれているものを含むサプリですら、そこまで効果が期待できないこともあるそう。
「辛い物を食べて代謝アップ」は、それほどでもなかった!?
「唐辛子の辛味成分カプサイシンは、脂肪燃焼に効果的」とはよく聞く話。厳密に言うと本当だけれど、効果は比較的小さいのだそう。
代謝を上げるために精神的エネルギーを使っても、効果はあまり期待できない?
代謝の2割は脳の働きが占めているそうだけど、この割合は基本的には変わらないそう。そのためパズルの一種、数独で難問を解いていようと、ソファでだらだらテレビを見ていようと、脳のエネルギー代謝率はそこまで変わらないということ。
睡眠時間が少なすぎる人は、5時間の睡眠で代謝アップ!?
とある研究結果では1日5時間睡眠の人の方が、よく寝る人に比べてカロリーをより燃焼することが判明したそう。ところがそれを下回ると、1日に燃焼できる以上のカロリーを摂取する傾向にあり、1週間で1キロほど体重が変動してしまうこともあるそう。
※人によって最適な睡眠時間は異なります。健康を損なわない睡眠時間をとることをおすすめします。
緑茶を1日2~3杯飲むと、代謝がアップする?
健康にいいとされる緑茶の苦渋味成分「カテキン」は、カロリー燃焼効果があると実証されている。食事と一緒に1日に2、3杯の緑茶をとると、プラス80カロリーは消費してくれるとか。
カフェインをワークアウト前に飲む。3時間後までは「燃える」!
ある研究から、ワークアウト前にカフェインを28ミリリットル飲むことで、通常より15%多くカロリーを燃焼することが分かっている。
寒い季節のうれしいギフト。15度以下だとカロリー燃焼!
15度以下の環境で代謝が上がる? これはエネルギーの燃焼に関係する脂肪の一種である褐色脂肪組織が、正常な体温に調節する過程でカロリーを燃焼してくれるからだそう。
加工食品を摂らない、肉と魚中心のパレオダイエットを取り入れる
タンパク質を燃焼する際に使われるカロリーは、1日の摂取カロリーのうちの約20~30%。一方で炭水化物を燃焼する際に使われるのは、1日の摂取カロリーのうちのおよそ5~15%。そのため、タンパク質多めなパレオダイエットは代謝アップにつながると言われているのだそう。
やっぱり最終結論はコレ。筋肉をつけて代謝のいい体に変身!
ご存じの通り、筋トレは代謝アップに取り入れたいことの一つ。筋肉がつくと代謝が活発になるため、座っているだけでもカロリーが消費できるボディーに。筋肉を450グラムにつき、14キロカロリー多く燃焼できる体に変身!
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Jane Di Leo, Aleesha Badkar Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images