炎天下では、汗をかくのが当たり前。でも、汗ばんだ程度の顔で出社する人の傍らで、大粒の汗を流しているのはなんで? 汗をかきやすい人とかきにくい人の違いは? 原因や対策を、イギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。
汗をかく原因は?
マラソンを走っても汗をかきにくい人はいるけれど、発汗は全くもって正常なこと。米マウント・サイナイ・アイカーン医科大学の皮膚科学准教授デブラ・ジャリマン博士によると、人間は体温を調節するために汗をかく。
「この汗が蒸発すれば、体温は下がります」。体幹温度は、高気温やストレスといったさまざまな理由で上がり、神経の刺激されて汗腺から汗が出る。
人より汗をかきやすい原因は?
発汗は間違いなく自然なこと。でも、世界人口の約3%(2億2千万人)は汗をかきすぎる多汗症であることがわかっている。
発汗を管理する腺はアポクリン腺と呼ばれる。多汗症患者の場合、このアポクリン腺が活発すぎて、体を冷やすのに必要な量以上の汗が分泌される。多汗症は脇の下に最も多く見られるけれど、そこにある汗腺は全身の汗腺の2%にすぎない。言い換えれば、足、手、頭といった体の他の部位が多汗症になる可能性もあるということ。
多汗症の診断は医師から下されるもの。でも、汗で服がびしょびしょになったり、汗のかきすぎで肌トラブルが生じたり、体を動かしていないのに汗をかいたりする場合は多汗症が考えられる。
汗をコントロールするための対策法
①医薬品レベルの制汗剤の使用
汗のかきすぎでストレスを感じたり、恥ずかしい思いをしたりしているなら、まずは制汗剤をアップグレードしてみよう。認定皮膚科専門医のデイヴィッド・E・バンクは、医薬品レベルの制汗剤の使用を勧める。「汗を止めることに特化した制汗剤は市場に何年も出回っており、過剰な発汗に悩む人の多くが定期的な使用による効果を感じています」
ジャリマン博士いわく、制汗剤を夜に使えば、肌が朝までに成分をしっかり吸収するため、効果が高くなるそう。
②ボトックス治療
バンク医師の話では、脇の下と手のひらの多汗症に対するボトックス治療も2004年から認可されている。顔冷却がシワの形成を防ぐのと同じように、ボトックスも、汗腺を活発にする化学物質の分泌を一時的にブロックし、汗をかかなくなるそうだ。でも、ボトックス注射の効果は数カ月で切れてしまうので、定期的に皮膚科に通う必要がある。
国際多汗症協会によると、ボトックス注射は汗を82~87%減らすことが実証されている。通常、効果は施術から2~4日で現れ、7~12カ月持続するそう。
持続性の高い治療法を求めているなら、ミラドライを検討するのも一手。長期的な効果を期待するなら、「ミラドライ(miraDry)」を試してみて。熱エネルギーを使って汗腺を焼灼し凝固させるこの方法もFDAの承認を得ており、日本でも受けることができる。
おすすめ汗対策グッズ
①【ビオレ】 薬用 ボディシャワー
汗をかいてベタベタした汗を解消できるアイテム
②【メンソレータム】 リフレア デオドラントリキッド
ワキのにおいが気になるとき、ロールオンタイプで手を汚さずに直接ワキに塗れる便利なアイテム
③【アイスノン 】極冷えタオル
水にぬらして、しぼって振るだけ! 冷たいタオルでほてりを解消
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※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Kate Bayless Translation: Ai Igamoto