アラバマ州の中絶禁止法に対し、怒りを露わにするセレブたちの声
5月14日(現地時間)、アメリカ南部のアラバマ州で、人工妊娠中絶を禁止する州法案が賛成25、反対6で可決された。....
5月14日(現地時間)、アメリカ南部のアラバマ州で、人工妊娠中絶を禁止する州法案が賛成25、反対6で可決された。この法案に賛成したのは、全員が白人男性。これにより、レイプや近親相姦による妊娠であっても(母親の命が危険な場合は除き)、中絶はほぼ全面的に禁止されることとなった。翌日、アラバマ州知事のケイ・アイヴィーは法案に署名し、妊娠中絶禁止法が成立。賛成票を投じた議員たちは、人工妊娠中絶を女性の権利として認めた1973年の「ロー対ウェイド事件」の判決を覆すことを最終的な目標としているそう。法案が可決されたことに対し、アメリカで避妊薬処方や人工妊娠中絶手術を行っている医療NGO「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)」は、「アラバマ州と全国の女性たちに不遇の時代が到来した」とコメント。さらに中絶手術を実施した医者に最大99年の禁固刑を科すという法の内容を猛批判した。そのほか、怒りの声をあげているセレブたちのコメントをチェックしてみて。あなたはこの法案、どう思う?
エマ・ワトソン
Courtesy of Emma Watson via Instagram
「先週、アメリカのジョージア州で、人工妊娠中絶を全面的に禁じる法案が可決されました。中絶を禁止する『ハートビート法案』が可決されたのは、この1年足らずで4回目です。『ハートビート法案』は、多くの人が妊娠に気付く前、妊娠6週間頃から確認される胎児の心音(ハートビート)からそう名付けられました。もともとは、人の心を動かすための法案だったはずです」「ジョージア州の法案は、中絶手術を実施した医者だけでなく、中絶を希望する妊娠女性や流産してしまった女性たちを悪者扱いするもの。そして本日、今度はアラバマ州が、母親の命が危険な場合は除き、人工妊娠中絶を禁止するという州法案を可決しました。私たちは今でも、アイルランドで中絶手術を拒否され、死亡したサビタ・ハラッパナバールさんのことが忘れられません」「現在、北アイルランドでも、妊娠中絶が禁じられているため、中絶を希望する女性たちはイングランドへ渡航するしかないのです。なかには、DVや入国拒否、障害などで渡航できない女性たちもいるでしょう。北アイルランドとアメリカに住んでいる女性たちは、母国で安全かつ合法なヘルスケアを受ける権利があると思います」「これらの法律は、中絶を減らしたり、女性が自分の体と家族のために下した決断を変えさせたりすることはできません。女性の名誉を傷つけ、より危険な目に遭わせるだけです」