最近のインスタグラムで特に注目を浴びているのが「ローヴィーガン」の食生活。今回は、その具体的な方法をエディターの実体験に基づいてレポート! その内容をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。
ローヴィーガニズムとは
その名の通り、ローヴィーガンはヴィーガンのローフード版。
動物性食品、その副産物、48℃以上で加熱処理された食べ物や飲み物は全部NG。48℃以上のアイテムは“調理済み”、それ以下のアイテムはロー(生)で生きているという考え方。
低温で殺菌された食品も同じくNG。飲み物で言えば、フレッシュまたはコールドプレスのフルーツ/野菜ジュースやスムージーだけがOK。
通常、ローヴィーガンの食生活は80%以上がローフードで構成される。極端な人は100%ローフード。
ローヴィーガンの食生活で食べられるもの
フルーツ、野菜、水に浸した生のナッツやシード、発芽穀物または茹でた穀物(キヌア、キビ・アワ・ヒエ、ソバの実など)、発芽豆(レンズ豆、エンドウ豆、ヒヨコ豆など)、未精製オーツ、プロバイオティクスが豊富な食品(ザワークラウトや味噌)、海藻、微細藻類(スピルリナなど)。
加熱処理がNGの理由
調理中の加熱処理は食品の分子構造を変え、食品にもともと含まれる酵素を破壊してしまう。一部の人は、これが理由で食品の栄養価が下がるばかりか、場合によっては食品が体に害を及ぼすと主張する。
その反対がローフード。生の食品は栄養価が非常に高く、消化されやすい(ただし、一部のローフードは消化されないという意見もある)。
ローヴィーガンを試したエディターに起きたこと
ヴィーガンに転向して約1年のアナベルは、この2か月、何とかニキビを治したくて、100%ローヴィーガンの食生活を送ってみた。なぜなら、「ローヴィーガン(特に低糖質のローヴィーガン)になったらニキビが治った」という情報を至るところで目にしたから。
湿疹や乾癬などの症状が緩和したという話も聞いて、加熱処理された食品を一気にやめた。
体内の毒素が取り除かれたことによる違いを感じるまでには、3ヶ月かかると言われている。でも、彼女の場合は、ニキビが消えたり目出し帽が必要なくらい悪化したりしたので、2か月で諦めた。
食事のたびに「ローヴィーガンなので結構です」とか「ジュースかスムージーでいい?」とか言い続けることにもうんざり。ローヴィーガンの友達が1人もいないアナベルには、あまりにも極端で非社交的な感じがした。
しかも、体を健康にするための厳密な要件が心の健康に影響を与えていたから、どんなに食べても満たされない。
今回のことで、ストレスはニキビにも彼女自身にも悪影響を及ぼすことがわかったという。ローヴィーガンの食生活に関する何かがコルチゾールを急増させたに違いない。
結論
ヴィーガンの食生活には万人に当てはまるルールが存在しない。従来のヴィーガンを選ぶにせよ、ピーガン(パレオ+ヴィーガン)やローヴィーガンを選ぶにせよ、それ以外の食事法を選ぶにせよ、大事なのは心身に元気をくれる栄養価の高い食品を摂取すること。食事法によって食べる物が大幅に変わっても、食事全体の栄養組成(成分)はあまり変わらないように気をつけよう。
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Annabel Wigginton Translation: Ai Igamoto