イギリスのオンラインスポーツ用品店『wiggle.co.uk』によると、一番早くハイになるのはミレニアル世代の女性たち。
最初の1kmは脚が重いかもしれないけれど、ランニングによる“ハイ”な気分は何物にも代えられない。でも、ある論文によると、このランナーズハイは意外と早く訪れる。世論調査会社『YouGov』は、オンラインスポーツ用品店『wiggle.co.uk』からの依頼で、イギリスの成人2千名以上を対象としたアンケートを実施した。その結果、ランナーが走りだしてからハイな気分を感じるまでには、平均8分28秒しかかからないことが分かった。その理由について見ていこう。
この気分をユーフォリア(強い幸福感)と名付けた運動心理学者のマイケル・カウルドフィールド博士によると、これは何百万人ものランナーが日常的に経験するもの。また、ユーフォリアには男性よりも女性のほうが到着しやすい(女性は平均9分7秒、男性は平均10分20秒)。この調査では、18~24歳のランナーは35~44歳のランナーより早くハイになることも分かった(前者は平均7分以下、後者は平均12分47秒)。うれしいことに、45~54歳のランナーは18~24歳のランナーの記録に近く、平均7分4秒でユーフォリアを感じている。2018年の調査では、ランニングは幸福度を高めることが分かった。事実、ランナーの84%は、ウェルビーイングの向上を理由に毎日靴ひもを締めている。
今回の調査では、ウォーキングやジムのグループレッスンに参加するより、走ったほうが自然とハイになりやすいことも分かった。これで週末のランニングがさらに重要な意味を持つ。「運動をしない言い訳をするのは簡単ですが、あるときを境にマインドセットが変わり、アクションを起こすようになります。一度そうなれば、ランニングやエクササイズをしたことを振り返り、『やらなきゃよかった』と言うこともなくなります」とカウルドフィールド博士。
「心理的なチャレンジとバリアはスポーツによって異なります。人間も1人ひとりユニークですから、ライフスタイルも違えば、生活環境やモチベーションも違います。自発的なモチベーションは18~24歳で最も高くなるため、ミレニアルは他の年齢層よりも自分を駆り立て、体を動かす傾向が強いのでしょう」と博士は続ける。
※この記事は、ランナーズワールドから翻訳されました。
Text: Jane McGuire Translation: Ai Igamoto
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