対処法①無理やり潰さない
鼻の中にできるニキビは「根が深い傾向にあるので、つぶしてもいいことはありません」とツァイヒナー博士。「局所治療薬でニキビが改善しないなら、皮膚科で専門的な治療を受けましょう。ニキビが大きくなったり、熱を持ったり、痛くなったりした場合も皮膚科を訪れるべきです」。この原則は、鼻の中だけでなく、他の部位にできるニキビにも当てはまる。
対処法②過酸化ベンゾイルかサリチル酸は試す
「患部が鼻の中であろうと他の部位であろうと、サリチル酸はニキビを乾かし、過酸化ベンゾイルはニキビ菌を減らしてくれるので炎症が緩和します」とツァイヒナー博士。「治療にかかるのが早ければ早いほど、ニキビは早く治りますよ」ただし、治療薬は
鼻の中に塗ると刺激が強すぎる可能性があるため、鼻孔の入り口付近に塗ることがおすすめ。「目に見えないニキビに塗るのはおすすめできません」とツァイヒナー博士は注意を促す。「鼻の中の皮膚は顔の皮膚よりも敏感なので、炎症が悪化するかもしれません。赤み、かゆみ、ヒリヒリ感が生じたら、その薬を使うのはやめた方がいいでしょう」
対処法③再発を防ぐための予防
ゴールデンバーグ博士によると、鼻の中にニキビができやすい人は、予防として顔と同様、鼻の中を優しく洗い、何かできたら局所治療薬を塗るといい。ヘルペスが何度もできる場合には、皮膚科でもらえる低用量の抗ウイルス薬で再発を防ぐ必要があるかも。毛包炎は抗生物質クリームで治るはず。でも、重度の毛包炎は本格的なブドウ球菌感染症につながりかねない(そうなると継続的なケアが必要)。ゴールデンバーグ博士の話では、ブドウ球菌を減らす抗菌性の洗顔料を使うと、感染症が再発する可能性が低くなる。最悪の場合、皮膚科でもらう抗生物質を一定期間飲み続け、ブドウ球菌を消滅させる必要がある。