パーソナルトレーナー/コーチ、作家、ポッドキャストのホストという複数の仕事を掛け持ちしていれば、トレーニングが予定通りに進まなくても仕方ない。

でも、今年のローラ・ホギンスは週に50時間という決して短くはない労働時間の合間を縫って高いフィットネスレベルを維持しているだけでなく、自己新記録更新を目指してハーフマラソンのトレーニングまで行っているというから驚き。

時間が限られている中で、一体どのようにモチベーションをキープして一貫したトレーニングを続けているのか。ローラ本人が直々に教えてくれた。イギリス版ウィメンズヘルスから見ていこう。

1.理由を明確にする

自分をワークアウトに駆り立てる原動力と、自分が成し遂げたいことを明確にしておけば、目標を見失うこともない。

「私のランニングとフィットネスに対する考え方は昔と今で大きく違います。以前の私は減量を目標としていたのでマラソン大会に出ようと思ったのですが、体のケアを怠ってケガをしてしまいました。それからは、身体的にも精神的にも強く健康であることを何より重視しています」

「私は自分の限界を打ち破り、筋力トレーニングとランニングが両立できることを証明したいと思っています。私がトレーニングを続けられているのは、その強い気持ちがあるからです」

「ウエイトリフティングは自分の強さに気づかせてくれます。自分には不可能に思えた(少なくとも1カ月の自分には不可能だった)重量を持ち上げて自分の進歩を実感したときの気分は最高。だからウエイトリフティングはやめられません」

2.計画を立てる

ランニングや筋トレがなかなか習慣にならないときは、自分に目標を与えてあげよう。

「目標を設定して自分自身に挑戦する覚悟を決めると、俄然やる気が出るものです。“いつまでに”、“何を”成し遂げる必要があるのかを明確にして、それを達成するためのトレーニングプランを作成しましょう」

3.とにかく楽しむ

ローラのモチベーションになっているのは、ウエイトリフティング=楽しいという純粋な気持ち。

「私にとってリフティングはセラピーです。リフティングをしていると自分の体に満足できるし、自分の体重や見た目が気にならなくなるんです」

モチベーションが上がらないときは一緒にいると楽しいグループや友達を巻き込むと、いつもなら気が重いと感じるようなトレーニングも待ち遠しくなってくる。

「ハードなワークアウトも楽しければ面倒なタスクではなく趣味になります。仲間がいると責任感からセッションをサボれなくなりますしね」

4.準備を怠らない

ローラいわく準備不足は失敗のもと。

「日曜日の夜は必ず前の1週間を振り返り、次の1週間の予定を立てます。予定に入れるトレーニングの回数は、実際に必要な回数+1回にしておくといいですよ。そうすれば、4回の予定に対して3回で終わっても1週間の目標は達成できます」

朝からバタバタすることがないように、翌日のトレーニングウェアを前日の夜に準備しておくのもポイント。

5.現実的な目標を立てる

インスタグラムでみんなの進捗状況を見ていると、だんだん気分が落ち込んでくる。それどころか、自分の努力がバカバカしく思えてきて、トレーニングを完全にやめたくなることもある。

だからこそ最初のうちは確実に達成可能な小さな目標を立てるべき。そのほうが失敗に終わる可能性は低いから。そして、どんなに卓越した人も最初はみんな初心者だったことを忘れずに。

「結果が出るまでには時間がかかります。すぐに大きな変化が現れるのを期待するのは非現実的。ひと晩で0を60にすることはできません」

「やる気はあるけれど何をすればいいのか分からないときや、ウエイトリフティングなどの新しいスキルを身に付けたいときは、自分を常に見てくれる人のもとで学びましょう。パーソナルトレーナーの力を借りたりクラスに参加したりすれば、すぐにコツが掴めますよ!」

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Sophie Goddard Translation: Ai Igamoto

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伊賀本 藍
翻訳者

ウィメンズヘルス立ち上げ直後から翻訳者として活動。スキューバダイビングインストラクターの資格を持ち、「旅は人生」をモットーに今日も世界を飛び回る。最近は折りたたみ式ヨガマットが手放せない。現在アラビア語を勉強中。