疲れた脚を早く回復させたいのなら、フォームローラーを使えばいい。それは分かっているけれど、具体的なメリットと使い方が分からない? 今回はフォームローラーの役割、そして選び方、効果的なエクササイズ法について詳しく見ていこう。

フォームローラーの役割

フォームローラーは体の回復を最大化するためのツール。筋肉の癒着を剝がし、伸長を促して、体を温まりやすくすると同時に、リカバリーを早めてくれる。

アスレチックトレーニング専門誌『The Journal of Athletic Training』に掲載された最近の論文によると、ワークアウト後にフォームローラーを使えば、遅発性筋肉痛(DOMS)が減るだけでなく、ハードなセッション後も数日にわたりスプリントのタイム、パワー出力、筋持久力が向上するため、トレーニングを計画通りに進めやすくなる。

ドイツで行われたメタ分析でも、フォールローラーによってスプリントのパフォーマンスと柔軟性が維持されて、筋肉痛を感じにくくなることが分かった。

フォームローラーの選び方

人気に火が付いてからというもの、フォームローラーのオプションは爆発的に増加している。ローラーを選ぶ際には、以下の点を考慮して。

硬さ:最初のうちは、フォームローリングが拷問のように思えるかも。ハードなワークアウトで痛む筋肉にローラーを押し付けるのは、慣れるのに時間がかかる。フォームローラーの硬さを選ぶときは、自分がどの程度の痛さに耐えられるかを考慮して。

手触り:フォームローリングの強度は、ローラーの手触りによっても変わる。表面が完全にツルツルなら強度は低いし、トゲトゲなら強度は高い。

持ち運びやすさ:マラソン大会にフォームローラーを持って行きたいという人は、スタンダードなスーツケースに収まるサイズのものを選んで。

テクノロジー:筋肉の活性化を促進するため、振動するフォームローラーも市場に出回っている。

IMPHY フォームローラー

フォームローラー

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時間がない人にオススメのフォームローラーエクササイズ

フォームローリングに10分しか割けない人は、この5種類のエクササイズをランニング後のルーティンに追加して、リカバリーの促進とパフォーマンスの維持を図ろう。

1.臀筋

臀筋

1.縦向きにしたフォームローラーの上に座って、右足首を左ヒザの上に置き、体を右に傾ける。
2.フォームローラーを転がしながら、体をどんどん右に傾けていく。

2.ハムストリングス

ハムストリングス

1.太ももの下にローラーを置き、両脚を前に伸ばして足首を組む。体の後ろに手をついてバランスを取る。
2.体を徐々に押し上げたり下げたりしながら、ローラーを太ももの裏で転がす。

3.腰

腰

1.ローラーの上に座り、右ヒザを胸の前で抱きかかえる。
2.臀筋と腰でローラーを上下に転がす。

4.太もも

太もも

1.うつぶせになり、前腕と右足を床について体を支える。股関節の下にローラーを置き、左のヒザ関節に向かって転がす。
2.もう一度ローラーを股関節の下に持ってきて、ローラーにかける体重を変えながら、右足を浮かせる。これは痛い。

5.ITバンド(腸脛靱帯(ちょうけいじんたい))

腸脛靱帯

1.体の右側を下にして横になり、ローラーを右の股関節の下に置く。左脚を前に伸ばし、左足を床について体を支える。
2.ローラーを膝まで転がし、股関節の下まで戻す。圧痛点が見つかったら、その上で60秒、または痛みが半減するまでホールド。

※この記事は、ランナーズワールドから翻訳されました。

Text: Jane Mcguire Translation: Ai Igamoto