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スリランカの「College of Chemical Sciences」に所属する科学者たちは、デンプン質のお米を低カロリーにする方法を発見したそう。しかも、今日から自宅で出来るほどシンプル。この内容をオーストラリア版ウィメンへルスからご紹介。

シンプルな方法とは、お米を炊く際に少量のココナツオイルを加え、炊き上がったら冷ますことだとか。

米国化学会の全国集会で発表された論文によると、この2ステップで、お米に含まれるカロリーが最大60パーセントもカットできるそう。

研究チームリーダーのスデア・A・ジェイムズは、「特に発展途上国では、肥満問題が年々深刻さを増しているので、食品をベースにした解決策を見つけたかった」 と語る。

そして研究の末、「お米の難消化性デンプンの濃度を高めることが、この問題に対する新しい解決策になることを発見した」 のだとか。

脂質を加えるだけというシンプルなステップで、お米がヘルシーになるのはどうして?

お米が調理過程に入ると、お米に含まれるグルコース分子が固く結束する(難消化性デンプンになる)。その名の通り、このタイプのデンプンは消化されにくいので、それぞれの分子から体が吸収するカロリーやグルコースは少ない。

「冷ますのが不可欠なのは、可溶性デンプンであるアミロースが、のり状になるの過程で小さな粒を残すから」 とジェイムズは続ける。でも、「12時間冷ませば、米粒の外側にあるアミロース分子が水素結合を起こし、難消化性デンプンに変わる」

また、沸騰したお湯に小さじ1杯のココナツオイルを加えると、脂肪分子がお米に自力で入り込み、ますます消化されにくくなるみたい。
ジェイムズによれば、「体内で炭水化物がグルコースに変わると、その残りの炭水化物はグリコーゲンと呼ばれる多糖に変わる」

「肝臓と筋肉はグリコーゲンをエネルギーとして蓄積し、必要に応じてサッとグルコースに戻す。問題は、グリコーゲンに変換されない過剰なグルコースが最終的に脂肪となり、太りすぎや肥満の原因になること」

研究チームによると、パスタやジャガイモでも同じことだけれどお米を再加熱しても、難消化性デンプンの濃度は変わらないそう。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。