意外にも糖質が高い12の食材
低糖質ダイエットを始めるなら、食事から排除したいものはパスタだけではない。
低糖質ダイエットを始めようと検討しているなら、パンやパスタにジャガイモなど、何を控えるべきか知っている人は多いはず。しかし、このような代表的な炭水化物のほかにも、注意しておきたい「糖質量が高い食材」があるのだそう。
精製炭水化物や単純炭水化物(白米やクッキーなど)は、加工が施される過程で、消化吸収をゆるやかにしたり、血糖値を一定に保つ役割を担う食物繊維を含め、大切な栄養素が抜き取られていると話すのは、ニューヨーク在住の管理栄養士、レベッカ・ディトコフ。一方で未精製の炭水化物や複合炭水化物は、最小限の加工しか施されていないため、食物繊維やそのほかの栄養素が食材に残ったまま。よって、長時間にわたって満腹感が得られたり、減量に役立ったり、糖尿病は高コレステロールになるリスクを減少することができる。
複合炭水化物が単純炭水化物よりヘルシーだとは言えども、「炭水化物」であることには変わりない。ケトジェニックダイエットのような低糖質ダイエットを始める人は、複合炭水化物であれ、摂取量に気をつける必要があると話すのは、セントルイスを拠点に働く管理栄養士のサラ・フィルグラトゥ。
そこで今回は、驚くほど糖質量が高い12の食材を『Prevention』からご紹介。これらの食材に含まれる糖質は全て、白い食パン1枚分(糖質14g)より高いのだそう……。
ドライフルーツ
糖質量(1/4カップあたり):ドライアプリコット20g/ドライイチジク24g/ドライレーズン32g
ドライフルーツと新鮮なフルーツのカロリーが同じだと思うのは大きな間違い。フィルグラトゥが言うように、ドライフルーツは糖質が凝縮されているため、新鮮なフルーツに比べて糖質量が著しく高くなる。
豆果(マメ科の植物)
糖質量(1/2カップあたり):加熱したレンズ豆20g/加熱したブラックビーンズ20g/加熱したひよこ豆22g
大半の人は、大豆製品は植物性タンパク質の優れた供給源だと思い込んでいるが、糖質が高いことを忘れてはいけない。次回、ひよこ豆やブラックビーンズをサラダにトッピングするときは、このことを念頭に置いておこう。
ヨーグルト
糖質量(1カップあたり):低脂肪プレーンヨーグルト16g
糖質が高いのは、フレーバー付きか加糖のヨーグルトだけだと期待している人もいるかもしれないけど、プレーンヨーグルトでさえ、糖質が多く含まれている。牛乳に天然に存在する「乳糖」が含まれているから。
フルーツジュース
糖質量(1カップあたり):オレンジジュース26g/りんごジュース28g/クランベリージュース31g
ドライフルーツと同じく、ジュースは基本的に果糖が凝縮されたもの。100%果汁ジュースに限り、ビタミンや抗酸化物質が含まれているものもあるが、ソーダに比べると、2倍の糖質量が含まれている。さらに砂糖が添加されているジュースとなれば、糖質量は格段に増加する。
キヌア
糖質量(1/2カップあたり):加熱したキヌア20g
厳密に言えば、キヌアはシードであり、穀物ではない。だからと言って、このスーパーフードが低糖質というわけではない。実のところ、同量の加熱したキヌアとスパゲティーの糖質量は同じよう。
バナナ
糖質量:バナナ1本(ミディアムサイズ)あたり27g
少量の果物であれば、低糖質ダイエットに適したものもあるけれど、バナナは違う! ラズベリーやブラックベリーのような低糖質の果物とは異なり、バナナにはデンプンが含まれている。ミディアムサイズのバナナ1本分の糖質量は、白い食パン2枚分の糖質量と匹敵するそう。
グルテンフリーのパン
糖質量: 1枚あたり約18g
「グルテンフリー」と記載されたパッケージに包装されたパンを、糖質フリーだと勘違いしないように。グルテンフリーのパンの多くは、ジャガイモやタピオカデンプンから作られており、糖質量が高い(アーモンド粉のような低糖質の粉で作られたオプションもある)。パンの糖質量がわからなければ、裏の栄養成分表でチェックしよう。
バーベキューソース
糖質量(1/4カップあたり): バーベキューソース30g
高タンパク質の鶏肉やスペアリブにバーベキューソースをかけて食べている人も少なくないのでは? 実のところ、大半のバーベキューソースは、糖蜜(モラセス)や蜂蜜、ブラウンシュガー、ジュースなどが使われている。つまり、糖質量は高い。
全粒粉のトルティーヤ
糖質量:トルティーヤ1枚あたり18g
スライスしたパンより薄いのでヘルシーだと思われるラップサンドだが、糖質に関して言えば、たとえ全粒粉で作られたトルティーヤであれ、あまり違いはない。実際には、大半のラップサンドが、全粒粉のパン1枚よりも糖質を含んでいるそう。
プロテインパウダー
糖質量:メーカーによって異なるが、ホエイプロテイン一杯分あたり、約25g前後が一般的。
「プロテインパウダー」という名前にもかかわらず、純粋なタンパク質とは程遠い。ホエイプロテインは牛乳に含まれるタンパク質なので、糖質が含まれている。さらに甘味料が加えられたプロテインパウダーは、糖質量がグッと高くなる。
サツマイモ
糖質量: サツマイモ(ミディアムサイズ) 1個あたり27 g
サツマイモは穀物のヘルシーな代用品だと謳われている。しかも、ビタミンAやC、カリウム、食物繊維とさまざまな栄養素が豊富に含まれている。ただし、糖質フリーではないことだけは忘れないように。サツマイモだって芋だから!
マンゴー
糖質量(1カップあたり): マンゴースライス25 g
糖質が多いのはバナナだけでなく、マンゴーも同じ。糖質を控えたい人には、1カップあたりの糖質が15gしかないラズベリーがおすすめ。そのうえ、マンゴーに比べて2倍の食物繊維も含んでいる。
Text: Marygrace Taylor Translation : Yukie Kawabata