老若男女問わず人気なヨガ講師YURIKAさんが、5日間の断食に挑戦。ベジタリアンでもある彼女が感じた、ファスティングならではのメリットや、体と心に表れた変化を赤裸々に語ってくれた。
不安からのスタート
私、最初はどちらかと言うとファスティング反対派だったんです。「食事を摂らないなんてどうなんだろう」という疑わしい気持ちと、自分は耐えられるかなという不安があって……（笑）。
それでもやってみようと思ったのは、LINEでサポートしてくれる断食指導士がいて、自分と同じ不安を持った参加者と一緒にできる“グループファスティング”という環境があったから。「それならまずは飛び込んでみよう！」そう思えたんです。（YURIKAさん・以下同）。
「みんなでファスティング祭り」とは？
プロの断食指導士のサポート付きで5日間のファスティングを行うイベント。ファスティングに必要なアイテムがすべてセットになって届くから、申し込むだけですぐ始められる。また5日間の断食中には、ヨガや瞑想、腸活レッスンなどのオンラインクラスも受けられる。ウィメンズヘルスの人気No.1イベントとして、２ヵ月に1度のペースで開催している。
チョコレートが大好きな私
ファスティングの1週間前からカフェインを抜き、2日前からは動物性食品を抜くのですが、私はもともとベジタリアンなので食事は普段通りという感じ。でも実は私、大のチョコレート好きなんです。もう依存症なくらい！ なので普段は小腹が空いたときにチョコレートをつまむことで気を紛らわしていたのですが、それができなかったのでナッツで凌いでいました。これが一番きつかったかも（笑）。
ファスティング1日目：想像より辛くない
初日は思っていたよりキツくないという心境。
断食指導士からのLINEで「血糖値の乱れによりお腹が空くように感じる」という内容を読み、半信半疑ながら指示通りにファスティング専用ドリンクを飲むようにしてみたんです。するとまったくおなかが空かなくて本当にびっくり。空腹感は感じていないのに、メンタル的にはまだなにか口に入れたかったり、「終わったらなにを食べよう」などと食べ物のことばかり考えてしまう自分がいました。
ファスティング2～4日目：噂の「仏モード」に突入
ファスティング2日目は、午後から急に体が軽くなった感じがして、なにか口に入れたいと思う衝動もなくなりました。また、断食指導士やファスティング経験者が話していた仏モードの状態を体感できたのも2日目から。その日はスケジュールがハードだったはずなのにまったく疲れず元気だったので、「これが噂の仏モードか！」とワクワクしました。
ファスティング5日目：メンタルや肌、全部の調子がいい！
食べる時間はもちろん、食事の用意をする時間も必要ないので自分の時間が増え、メンタル的にも余裕が生まれるようになりました。また、日頃アレルギー反応で肌の赤みや痒みが出ることが多いのですが、そういった症状も一切なくなりました。
知り合いからは肌がきれいになったねって言われたりもして。通常5日間のプランを1日延ばしたのですが、6日目もあと数日いけるなと感じるほど過ごしやすかったです。
スッキリ大根の凄さにトイレで笑ってしまうほど
YURIKA
断食指導士おすすめの、おなかをデトックスする回復食“スッキリ大根”があまりにも美味しく、ひと口食べる度に“ありがたい”という感謝の気持ちが溢れてきました。ただ食後すぐにトイレから出られなくなり、「大根と梅干ってそんな効果があるの？！」とかなり衝撃を受けました。スッキリを超えてもはや爽快感さえあったほど（笑）。
私は1時間ほどトイレに篭ったのですが、途中からはもう笑いが止まらなかったです。おかげで食べたはずなのに、さらにおなかがぺちゃんこになっていて大喜びでした。
あぁ、私もちゃんと人間してたんだな……と感動
今回のファスティングで「人間の体ってすごい」と感動する瞬間が多くありました。
私は体が弱いところがあり、一般的に言われていることを試しても自分の体に合わず、具合が悪くなってしまうことがあったんです。でもファスティング4日目に頭痛があり、低血糖かもと思い断食指導士の指導通りに黒糖をなめたら、頭痛が噓のようにスーッと消えて痛みがなくなりました。
断食指導士のお話は科学的な理論や理屈を含めて丁寧に教えてくれるだけでなく、その通りに行うだけで体に正しい反応が起きて解決に導いてくれるんです。「体ってサイエンスだ」と思うと同時に「あぁ、自分もちゃんと人間してたんだな」となんだか感動したんですよね。体が素直に反応してくれることがうれしくて、もっと自分を大切にしたいという気持ちが強くなりました。
ファスティングは自分の力を最大限に出せる場所
ベジタリアンを始めたきっかけは肉体に合うという理由もあったけれど、自分の感情的な部分をもっとクリアにしたかったから。いただく命の重さや悲しい気持ち、それらを背負う必要がなくなれば、私の感情はもっとピュアになっていけるのではないかと思うところがあって……。でも、その究極の形がファスティングだと感じました。
ベジタリアンと言っても、なにかに支えてもらいながら生きている感覚ですが、ファスティングの場合、酵素ドリンクは飲んでいるけれど自分の力を最大限に出し、自力で命を紡ぐような力強さがありました。その結果、植物性のものであっても内臓周りの疲れや今まで蓄積されたものなどがすべて抜けていく感覚があり、心も体もデトックスしてリラックス状態に入ることができました。
ヨガ中の集中力と柔軟性にびっくり
YURIKA
普段少し疲れているときは、集中力が保てない瞬間がヨガ中でも時にはあります。けれどファスティング中は、雑念やノイズが消え、その一瞬一瞬にしっかりと集中することができたんです。きっと食事を消化する際に必要とするエネルギーを違う部分に回すことができたので、頭がクリアになり、その瞬間に意識を向けられるようになったのだと思います。
体の柔軟性と呼吸の深さもまったく違ったので、いつも以上に集中でき、奥深くにいる自分とじっくり向き合うことができました。
また、ここ2、3年で突然訪れた生理痛に少し悩んでいたのですが、ファスティング参加後の生理からは一切痛みがありませんでした。血液が綺麗になり、細胞が生まれ変わった感覚で最高な気分でしたね！
「楽しいと思う気持ち」を忘れずに
チャレンジしてみて私はよかったと思います。最初に感じていたファスティングへの考え方はぐるっと180°変わりましたから。自分のことを前よりももっと知ることができ、その時その時の体をしっかり見つめていこうと思うきっかけにもなりました。
自己流のファスティングは危険が伴うので安易におすすめできませんが、「ファスティング祭り」ならあらゆることがサポートされているので大丈夫。委ねるようにしながら楽しむ気持ちをもって参加すれば、いい結果が出せるのではないかと思います。すべてはメンタル。楽しみだという気持でいるとその方向に進みやすいと思うので、始める前の気持ち作りをぜひ大切にしてくださいね。きっとその先で新しい自分に出会えるはず。
「みんなでファスティング祭り』の詳細はこちら
ウィメンズヘルスのコミュニティーリーダー。元ボクシングインストラクターの経験を持ち、ダンス・トレーニング・ランニングと様々なワークアウトに取り組み発信している。底抜けの元気さとポジティブエネルギーが強み。日々心と体をHAPPYにするため、まだ見ぬ境地へフルスピードで突進中。
