普段、口の中を意識しながら食事をしている? どうやら、かむ音を立てながらの食事は減量に効果的なよう。米国のブリガムヤング大学とコロラド州立大学の合同研究チームが、200名を対象に行った研究結果をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

約200名の大学生に、1)できるだけかむ音を立てながら、2)普段通りに、3)できるだけ静かに、の3通りの方法でクッキーを食べてもらった。似たような実験を2回行った結果、研究チームは、かむ音を立てた人の摂食量が他の人より著しく少ないことに気付いた。

研究チームの話では、口の中の食べ物を意識していると、マインドフルに食べざるを得なくなる。このマインドフルネスは、心から食事を楽しみ、十分に食べたことを認識する上で非常に重要。研究チームは、これを“クランチ効果”と名付けた(英語の“クランチ”には“バリバリ・ボリボリ噛む”という意味があり、食品専門誌『Food Quality and Preference』に掲載された論文のタイトルにも含まれている)

「音は忘れられた食感と言われます」と話すのは、この論文の共著者でブリガムヤング大学マリオット・スクール・オブ・マネジメントのマーケティング学准教授、ライアン・エルダー。「でも、食べ物の音に注意を払えば、摂食量が減る可能性はありますね」

つまり、いつも通りの食事でも、かむ音に注意を向けるだけでマインドフルに食べられるということ。わざとらしい音を立てなくても、カロリーの摂取量が減ることは期待できる。この研究では、できるだけ静かに食べた人たちも普段通りに食べた人より摂食量が少なかった。理由はやはり、マインドフルだったから。

なお、移動中にヘッドフォンをつけたまま食べるのは絶対NG。かむ音が聞こえなくなってしまう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Marissa Gainsburg Translation: Ai Igamoto

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