使用期限が切れている日焼け止めの見極め方

「ほとんどの日焼け止めには使用期限がありますよ。パッケージに日付が記載されているはずです」とパターソン医師。

「期限を過ぎたものは化学成分が劣化して、紫外線から肌を守る効果が失われるため、使用期限を守ることはとても重要です」

パッケージを捨てて使用期限がわからないときは？　パターソン医師が言うには、一般的にほとんどの日焼け止めが「少なくても1年は使用できる」そう。

その日焼け止めがまだ使えるかどうかを見極めるには、匂いとテクスチャーで確認しよう。期限が切れているものは、成分が分離し始めているはず。

「購入したときに比べて匂いやテクスチャーが変わっているなら、劣化しているかもしれません。その場合は処分するのが一番です」

日焼けするリスクが高まり、肌に刺激を与えることがあるそう。日焼け止めが劣化すると、理論上では成分が化学変化を起こす危険性がある。要するに、肌に接触反応が起こりやすくなり、かぶれなどの肌トラブルを起こす恐れがあるほか、日焼け止め効果が落ちるため、肌が焼けてしまう。

ほとんどの日焼け止めは、さまざまな状況でも対応できるように作られている。

「ですが、日焼け止めが直射日光に晒されると、もっとも耐久性のある成分で作られた日焼け止めでさえ劣化しやすくなります」とパターソン医師。

「保管の仕方が重要なのです。直射日光が当たる場所で放置したり、車のリアウィンドウに置いたりすると、日焼け止めの成分が劣化することがあります。そのため、日焼け止めの効果が薄れてしまうのです」

最適な保管場所は、日陰。できれば涼しくて乾燥した場所に保管するのがベスト。見極めに迷ったときは、古いものは潔く処分して、新しいものを購入しよう。日焼け止めは決して安いものではないけれど、自分の肌を守ることのほうがずっと大事だから。
　
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:　VICTORIA JOWETT Translation : Yukie Kawabata