昨年FDAは、ケミカルの日焼け止めが特定の安全基準を満たすことを保証するために、より多くのデータを収集する必要があると発表。長年日焼け止めを使用してきた消費者にとって、大きな混乱を招く結果となった。
現在の研究によると、特にオキシベンゾンは「皮膚から体内への吸収率が格段に高い」ことが明らかになり、「人の母乳や羊水、尿、および血漿(けっしょう)」から検出されている。
しかしスケルシー医学博士は、これらの化学物質が血液中に存在するからといって必ずしも危険だとは限らないと指摘。「これらの成分は検出可能なレベルであるにもかかわらず、毒性が知られることなく、日焼け止めは長年多くの人に使われてきました」。米国皮膚科学アカデミーもまた、ケミカルフィルターを含む日焼け止めを含め、日焼け止めの効果は紫外線によるリスクをはるかに上回るため、使用を継続するべきだと主張している。
しかしながら、日焼け止めの影響は人間の健康だけにとどまらない。 調査によれば、日焼け止めの化学成分(特にオキシベンゾン)は、海のサンゴ礁に有害な恐れがある。米国国立公園局によると、サンゴに100%安全だと証明されている日焼け止めは存在しないが、フィジカルの日焼け止めがサンゴに有害な影響を及ぼす可能性を示唆する研究は現時点でないとのこと。