「50代になると、慢性的な紫外線によるダメージが進み、真皮にあるコラーゲンが減少することから、皮膚弛緩症(皮膚下垂)が目立ち始めます」と、パターソン医師。
表皮(真皮の上層)が薄くなり、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えるようになる。
しかし、顔に日焼け止めを塗るのは、紫外線による肌のダメージを防ぐことだけが役目ではない。「若い頃から日焼けを気にせず、日焼け止めを塗らないでいると、将来の皮膚がんのリスクは増加します」と、バーバラ・シュトルム医師。
「たとえ皮膚がんを発症しなかったとしても、若いときから日焼け対策をしていた人とそうでない人とでは、皮膚の色が変色する(色素沈着)など、肌に違いがはっきりと現れてきます。
しかし、全ての人がこの通りになるとは言えません。20代の頃に日焼けを気にしていなかった人が、後で必ず苦労するとは言い切れません。反対に、20代の頃から日焼け止めをきちんと塗っていた人が、何一つダメージを受けないとも言えません。紫外線による影響が肌に現れる年齢は、人によって違うのです」
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: SARINA MUNRO Translation : Yukie Kawabata