モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、ハーブを使った美白チンキの作り方をご紹介します。
季節は夏真っ盛り! 太陽が眩しすぎる8月ですね。
さて今週は美白に効果的なハーブをアルコールに漬け込んで有効成分をギュッと凝縮したチンキを作りましょう!
このチンキは1本作っておけば化粧水、乳液、クリーム作りに大活躍ですよ。
8月の今このタイミングも美白対策をすることはもちろん、美白ケアは10月くらいまで続く長丁場のケアです。
長丁場の戦にはそれに備えて準備をして挑まないといけませんね。
それでは早速レシピを確認しましょう。
【材料】 ハーブチンキ110ml 1本 所要時間:15分 保存期間:1年
・ホワイトニング効果のあるハーブ……お好きな分量でトータル10g
(ヒース、ローズヒップ、ローズレッド、ネトル、ハイビスカス、グリーンティー)
・ウォッカ……約100ml
お道具:計量器、計量ビーカー、容器、消毒液、コットン
【作り方】
1)全ての道具を消毒し、お好きなバランスでハーブを10g計量して容器に入れます。
2)ウォッカをガラス容器に入れ、2週間から1ヶ月置きハーブをろ過して完成です。制作した日付とレシピのラベルを貼って置くと消費期限目安になりオススメです。
※ なるべく冷暗所にて保管し1日1度瓶を軽く振って蓋を開けてください。瓶を振ることで浸出を良くし、蓋は定期的に開けることで開けにくくなることを防ぎます。
※アルコールの皮膚刺激がダメな方はアルコールの代替品として植物性グリセリンでもチンキ作り可能です。
今日のレシピは美白のハーブのオンパレードです。
「ハーブで美白できるの!?」と思われる方もいるかもしれませんが、これらのハーブはハーブティーとして飲んでも美白! 塗っても美白! 美白に嬉しい天然由来の有効成分がみっちり詰まった美の宝石箱なんですね。
ハーブの種類によっては熱で有効成分が壊れてしまうものもあるので、こうしてチンキ剤で抽出したものの方がよりお肌に有効に働く場合もあるんですよ。
今でこそよく美白にアルブチンやビタミンCが効くとその成分が注目されますが、今日紹介したハーブ達はそれらの成分をたっぷり含みます。
またお肌を清浄にするカテキンやアンチエイジング効果が期待できるビタミンEなどの美肌に欠かせない成分がオールマイティーに含まれているので美白しながらトータル的に肌質を良くしてくれる働きがあります。
特にヒースとローズヒップは美白といえばぜひとも使いたいハーブです。
なぜならヒースにはシミを抑制するアルブチンを豊富に含み、ローズヒップは「ビタミンCの爆弾」と言われ、その含有量はなんとレモンの20倍もあります!
ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぎ、肌にハリをもたすという嬉しい美容効果をもたらします。
今日作ったハーブチンキはハーブの芳香物質と有効成分がアルコールに溶け出したものなので、精油と違ってその働きも穏やかで皮膚刺激も少なく敏感肌を始め肌の弱い方でも安心して使うことができます。
使用する際はこのチンキを使うアイテムによって4倍-10倍に希釈して使います。
完成までに最低でも2週間の抽出時間がかかりますが、日に日に抽出が進んで茶色くなる瓶の様子をみるといかにも薬効が高そうで使う日が楽しみになりますよ。
ハーブを瓶につめてアルコールを注いで待つだけでこの夏の美白対策のお守りにもなるのでぜひ皆さんお試しくださいね。
Text&Photo:Yumiko Hara
モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/