モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフは必見! 今回は、美白力を高めてくれるアロマ化粧水の作り方をご紹介。
季節は本格的に夏!
8月に入って高い気温と一緒に、夏の楽しいアクティビティにワクワク感が高まる時季がやってきましたね。
ウィメンズヘルスのアクティブガールたちは海に山に、楽しいアウトドアライフを満喫している人も多いのでは?
今月のコラムは、これさえ読めば今年の夏に残るのは楽しい思い出だけ!
日焼けのダメージは残しません!
毎年、皆さん感じませんか?
秋風が吹く頃に感じる、夏の楽しみと引き換えにした肌のダメージ。
このダメージはシミやシワになって、後からジワジワくるんですよね。
そこで今回は夏のダメージケアをする、アロマレシピを紹介します。
紫外線ダメージを受けた肌に、美白&保湿対策をしていきましょう。
今回作るのは、紫外線ダメージをケアする美白化粧水のレシピ。
まずはレシピをチェックしましょう!
【材料】1本100ミリリットル 所要時間:15分 保存期間:冷暗所にて1カ月
・ジャーマンカモミールハーブ……ハーブティーバッグ1個 (約3グラム)
・精製水……90ミリリットル
・グリセリン……10ミリリットル
・TGR(*)……3、4滴
*TGRとは保存剤。ティートリー、グレープフルーツシード、ローズマリーがメインの原料で、そこに保存剤を組み合わせたもの。この3つのアロマオイルの頭文字から、その名がつけられている。
道具:容器、計量ビーカー、スプーン、ガラス棒、消毒用エタノール、コットン
【作り方】
1)全ての道具を消毒した後、ビーカーで精製水を計量して入れ、熱湯になるまで温めます。
2)カモミールハーブを準備して、ハーブティーを作る要領で10分ほどかけて濃いめに抽出します。
3)別のビーカーにグリセリンを計量し、同じビーカーにTGRを3、4滴入れます。
4)抽出したカモミールティーにグリセリンを注ぎ、混ぜ合わせます。
5)容器に移して完成です。
今回のレシピはハーブの力で美白力を高めることを目指し、紫外線による乾燥ダメージをグリセリンの保湿効果でカバーする化粧水のレシピになります。
美白にお勧めのハーブは、ジャーマンカモミールハーブです。
実はジャーマンカモミールにはとてもたくさんの効能があり、飲んでも塗ってもOKの美容と健康に役立つハーブの一つなんです。
例えばハーブティーとして摂取することで胃腸の不調をケアしたり、吐き気や胃痛を改善してお腹に溜まったガスを積極的に排出するなどの働きをします。
また、ストレスのために寝付きが悪い、不安や緊張があってリラックスできない……。
そんなときにもハーブティーの蒸気を吸い込むことで鎮静効果が発揮され、心が穏やかになる作用があります。
ハーブティーを肌に塗布することで皮膚や粘膜の炎症を和らげ、湿疹やアトピーなどの症状を緩和したり、ストレスで荒れた肌を整えたり、シミや色素沈着を美白するなどの美容効果が期待できるといわれています。
温湿布として活用すると血流を良くしてくれるので、慢性的な肩こりや腰痛などの筋肉疲労の症状にもアプローチしますよ。
ここで紹介した効能はほんの一部。まだまだ体にうれしい効能をもっているジャーマンカモミールは、すごいハーブですよね!
今回はジャーマンカモミールの美白力に着目したアイテムを作りましたが、このレシピは美白ケアだけではなく、肌荒れを整えたり血行不良でクマやくすみが気になる肌の血流をケアしたり、ターンオーバーを促す働きもあるので、これらの悩みがあるときにも使えるアイテムです。
ハーブもアロマも毎日コツコツと摂取したり、使い続けることで効果を発揮するので、ハーブティーを飲んだついでに作るなど、作り置きしない方がお勧めです。
夏の日差しに負けない色白美肌は簡単なステップで作れるので、ぜひ皆さん毎日のお手入れに取り入れてみてくださいね。
Text&Photo:Yumiko Hara
モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/