モデルとして活躍しながら、アロマテラピー・インストラクターとして手作りアロマコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」を運営する原裕美子さんの連載。普段から運動が大好きという原さんのアロマのあるヘルシーライフ。今回は、しっかりめUV対策にアロマでUVクリームの作り方をご紹介します。
5月も半ばをすぎると爽やかな天気にも時折雨の気配が感じられて梅雨入りもそろそろな気配ですね。
空が梅雨空になると、今日は曇りだから日焼対策しなくても大丈夫かな。
なんて思ってつい日焼け対策が怠りがちになることはありませんか?
実はそれとっても間違いです!!
紫外線はこの5月、6月が1年で一番量が多い季節でそれは晴れでも曇でも関係ありません。
老いを感じさせない肌の透明感をキープするには今この瞬間もしっかりとUV対策&美白対策が大切です!
今週は植物オイルや鉱物のUVカット機能を存分にを活かしてしっかりめUV対策にアロマでUVクリームを作ります。
それでは早速レシピを確認していきましょう!
【材料&機材】 1個 60g所要時間:40分 保存期間:冷暗所にて3ヶ月
〈材料A〉
・エクストラバージンココナッツオイル……11ml
・エマルシファイイングワックス……3g
・植物性グリセリン……2ml
〈材料B〉
・精製水……30ml
・二酸化チタン……4g
・酸化亜鉛……4g
・ビタミンEオイル……3ml
・精油……レモングラス1滴×ローズマリー3滴×フランキンセンス4滴
道具:湯煎用のお鍋、耐熱マグカップ、ミルクリーマー、容器、計量器、耳かき、ガラス棒、スプーン
【 作り方 】
1)お道具を消毒後、ワックスを耐熱カップに計量します。
2)ビーカーにココナッツオイルを計量し、ワックスのカップにいれます。
3)精製水を②とは別のビーカーに計量します。
4)二酸化チタンと酸化亜鉛を別のカップに計量して準備しておきます。
5)ビタミンEオイルとグリセリンをそれぞれのビーカーに計量して準備しておきます。
6)ワックスと精製水を湯煎し、ワックスが溶けたら湯煎鍋からおろします。
7)精製水を3回にわけてワックスのカップに注ぎ入れ、乳液状になるまで混ぜ合わせていきます。
8)乳液状になったワックスのカップに酸化チタン&亜鉛をいれて粉が飛び散らないように静かに混ぜます。
9)ビタミンEオイルとグリセリン、精油をいれて軽く混ぜ合わせ材料が馴染んだら容器に移して完成です。
今日作るUVクリームは、ベースの材料にココナッツオイルを用いることでオイル自体にも微力ながら紫外線カット効果があるものを使用しました。
ココナッツオイルでSPF4程度と一般に言われています。
SPF1は20分間太陽に当たっても肌が赤くなることを防ぐことが出来ると言われているので、ココナッツオイルで1時間ちょっと程度の日焼け対策ができますね。
ココナッツオイルは暑い国で生産され、現地の人々は古くからUVカットと日焼け後のお肌のケアに使われきた歴史があります。
これらは保湿&アンチエジング効果や肌機能を高めて肌の再生を促す働きも兼ね備えているので紫外線でダメージをうけて炎症を起こした皮膚を鎮静し、植物の力で肌が酸化することを防ぎ肌をシミ、シワなどの老化肌になることを防いでくれます。
そしてこれだけでは足りないパワー分を二酸化チタンと酸化亜鉛という自然の鉱物を用いて、肌の上で紫外線を乱反射させることで肌を日焼けから守る仕組みになっています。
紫外線のカットの方法には紫外線吸収剤を用いてを肌の上で化学反応を起こさせ熱に変えるという方法もあるのですが、紫外線を乱反射させてカットする方がお肌に負担が少なく肌トラブルのある方や、敏感肌の方にも安全に使うことが可能です。
今回はアロマにレモングラス、ローズマリー、フランキンセンスを用います。
レモングラスは名前の通りレモンのような柑橘のフレッシュな香りで気持ちをパッと明るくし、一緒に使うローズマリーとフランキンセンスはハーバルな香りでレモングラスの甘みのある香りを抑えて大人仕様に仕上げてくれます。
レモングラスとローズマリーは集中力UPや、やる気を引き出す効果もあり、UV対策をして外でこれからアクティブに過ごそうという時にはピッタリの香りですね。
また今日用いるこれらの精油には殺菌&消毒効果があり、臭いの原因となる菌を殺菌予防しデオドラント効果がとても期待できる精油でもあります。
手作りの日焼止めって効果があるの!? と思われがちですが、こうして一つ一つ植物や鉱物の自然の持つ力を見ていくと納得できますよね。
紫外線が気になるこれからの季節に重宝するアイテムなので是非皆さんお試しくださいね。
Text&Photo:Yumiko Hara
モデルとして雑誌・広告等で活躍する一方、自身の肌や体調管理に悩んだのをきっかけにアロマテラピーに出会う。2016年にアロマテラピー・インストラクターの資格を取得し、アロマを用いた手作りコスメのワークショップ「vivalivアロマ部」をスタートさせ、アロマのある暮らしの魅力を伝える活動を行っている。http://vivaliv.jp/