肌の脂っぽさやニキビが気になる……。オイリー肌を改善したいと思う人は多いのでは? 今回は、オイリー肌の原因とお手入れ方法、対策について「まいこホリスティックスキンクリニック」の山崎まいこ先生に伺った。

<目次>

オイリー肌の原因とは?

どうしてオイリー肌になってしまうの? 理由は主に3つあった。

①もともとオイリーな肌質を持っている

②肌の内部が乾燥することで、表面の皮脂分泌が過剰になるインナードライの状態

③ 食生活や胃腸の調子が悪いことで皮脂分泌が過剰になっている

オイリー肌に当てはまる人の肌の状態

肌全体が脂っぽいと思っている人のなかには、肌の表面だけが脂っぽいだけで肌の内側は乾燥している状態の人もいるそう。

そういう場合は、こってりしているものではなく、さっぱりとしたテクスチャーのものでしっかりお手入れするのがおすすめ。

また、甘いものや脂っぽいものが好きな人は、食生活に気をつけて。小麦製品の食べすぎは、直接的に皮脂や油分が増える原因とはいえないものの、肌の炎症は起きやすくなる。もともと皮脂が多い人は、小麦製品が原因でニキビができやすくなることもあるそう。

オイリー肌の対策方法

肌がベタベタするから、クレンジングは強めのほうがいい? 保湿は控えめに? 正しいケア方法を教えてもらった。

①クレンジング

メイクによって、クレンジングを変えて。

ナチュラルメイクの人は、普通のクレンジングでOK。メイクが濃いところだけしっかり落とすようにしよう。オイリー肌だからといって、クレンジングを強いものにする必要はないそう。

②洗顔、保湿

洗顔と保湿は部分によって、変えるのがおすすめ。

顔全体がオイリーな人は、1日2回洗顔をするのがおすすめ(強い洗顔料でなくてもOK)。

美容液や乳液を使い、目周りなど乾燥する部分だけ塗るのも◎。

クリームのようなコッテリしたテクスチャーのものは、避けたほうがよさそう。

③食生活

甘いもの、脂っぽいものや小麦製品は、食べすぎに気をつけよう。もともと皮脂が多い人は、これらが間接的に肌の刺激となってしまうこともある。

混合肌はどうすればいい?

おでこやTゾーンなど肌の一部がオイリーになっている混合肌の場合は、油分が多い場所だけに洗顔料をつけて洗ってみて。

頬や目周りなど、乾燥するところにこってりしたクリームをつけて保湿しよう。

肌質改善で大切なことは?

まずは、自分で自分に合う保湿法を見つけていこう。肌が荒れているときは、いろんなケアを増やすのではなく、引き算で考えてみて。

まとめ

オイリー肌といっても肌の内側は乾燥している人、混合肌の人もいるので、自分にあったケア方法を見つけてあげよう。

□お話を伺ったのは…

山崎まいこ先生

まいこ先生

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。皮膚科医。

勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。

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Nao Sakamoto
エディター

アシスタントエディターとしてSNS業務も担当。人間の心理、睡眠や美容に興味を持ち、記事執筆を行っている。自他ともに認める運動音痴だが、最近ヨガとピラティスで心と体を整え始めた。健康なライフスタイルを送りたいため、1日1食オートミール生活を実践中。