アメリカ版ウィメンズヘルスが教える、この夏の肌をダメージから守るには? 00星の数ほどあるオプションの中から、ベストな日焼け止めを選ぶのは至難の業。でも、この事実さえ知っておけば、それがグンと楽になるはず。日焼け止めスプレー、ローション、スティックは、どれも同じだけ効果的に肌を紫外線から守ってくれる。「どれも効果的なので、最後は個人の好みです」と説明するのは、ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンターの皮膚科学准教授、ジェニファー・A・ステイン博士。「頻繁に使う気になる日焼け止めを選びましょう」

とはいえ、この3つのタイプには、それぞれ固有の強みがあるため、自分の肌タイプやライフスタイルに一番合うものを選ぶべき。ローションとクリームは保湿力が高めなので、乾燥肌の女性には向いている。スプレータイプの日焼け止めは、塗りやすいのが最大の長所。また、毛が濃い部位(うなじや男性の胸)に使ってもベタつかない。「ただ、スプレーするときは鼻から遠ざけ、吸い込まないようにしてください」とステイン博士。一方のスティックは、比較的新しいタイプの日焼け止め。垂れることがないので、目の周りにピッタリ。スティックタイプにはワックスや石油ベースの製品が多く、水に強いのも利点と言える。

でも、スプレータイプの日焼け止めには、ひとつ注意するべきことが。スプレーにもローションにも同じ保護成分が使われているけれど、スプレーはローションほど “たっぷり” 使われないため、効果が十分発揮されない可能性もある。スキンケアブランド『FutureDerm』が行った実験の結果、スプレーユーザーは、ローションと同じだけ肌をカバーするために必要な時間の、半分程度しかスプレーを吹き付けない傾向にあることが分かった。スプレーは確かに便利。でも、これで十分だと思った量の2倍は吹き付けないと、正しく使ったことにはならない。

どのタイプを使うにしても、“ブロードスペクトラム” と書かれている製品を選ぶこと。ブロードスペクトラムの日焼け止めは、皮膚がんリスクを高める紫外線A波(UVA)とB波(UVB)の両方から肌を守ってくれる。SPFが30以上の製品を2時間ごとに塗り直すのが鉄則。また、外で長時間過ごすなら、ファンデーションや保湿液のUV効果を当てにするのは絶対NG。「ほとんど室内で過ごすのが分かっているときはいいですが、化粧品のSPFは大抵15未満です。それに頼って長時間日光を浴びれば、肌が危険にさらされてしまいます」

そして、皮膚がんから身を守るには、日焼け止めだけでなく、つばの広い帽子や日傘を使う必要があることも忘れずに。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Esther Crain Translation:Ai Igamoto