ダイエットによる便秘はつきもの。
「食生活を劇的に変えれば、腸は絶対反応する」と話すのは、公認管理栄養士のバービー・ブールズ。「ケトン食は普通の食べ方と大きく異なるので、ガス、むくみ、便秘、下痢などを引き起こすことがある」
ブールズが言うように、ケトン食のルールをしっかりと守っていれば、食事から摂取する脂質の割合が必然的に増えるため、下痢になる確率は高くなる。でも、下痢ではなく便秘になるのは、タンパク質の摂取量が増えるからだとか。しかも、ケトン食では食物繊維が不足しやすいので、お通じが悪くなる可能性も一段と高くなる。
便秘はケトン食、特有の問題なの?
ブールズいわく、これはどんな低炭水化物ダイエットにも当てはまること。基本的に、タンパク質の摂取量を増やすなら(ケトン食の場合は、ほどほどのタンパク質+大量の脂質+最低限の炭水化物)、食物繊維が豊富な食材で必ず栄養素のバランスを取らねばならない。
ところが、フルーツ、全粒穀物、豆類など、食物繊維が豊富な食材のほとんどには糖質も高い。つまり、糖質の摂取を控えるアトキンスダイエットやホール30ダイエットでも、便秘になる可能性はあるということ。
お通じを再びよくするには?
ケトン体ダイエットに向いている(何の問題もなく体重が減る)人もいれば、向いていない人もいる。でもケトン食に徹したいなら、お通じをよくするためにするべきことをするしかない。
ブールズは、「葉物野菜、アスパラ、マッシュルームなど、ケトン食で許されているだけの野菜は食べて、食物繊維を摂取する」よう勧めている。「十分な水分補給とエクササイズも便秘解消の役に立つ。大さじ1~2杯のオオバコパウダーを加えた水を1日1杯飲むのもいい」
タンパク質と脂質が多めのケトン食に慣れるにつれて、胃が落ち着き、お通じも通常に戻るのが理想的。便秘が改善しない場合は、おなかにやさしいダイエットに切り替えることを検討しよう。だって正直、確実に体重が減ると分かっていても、日常生活に支障が出た時点で、そのダイエットには価値がないから。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。