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寒い冬の朝は、布団から出るのでさえひと苦労で、極寒の日のランニングはおっくうになってしまいがち。だけど、米・北アリゾナ大学の研究によると、寒い日に走るとスピードが通常より29パーセント速くなることが明らかになったそう。UK版ウィメンズヘルスがオリンピック選手のジェス・エニス・ヒルに、冬の正しいランニング方法を聞いた。

オリンピックの7種競技のジェス・エニス・ヒル選手と「ニューバランス」のコーチであり、元チームGBのインターナショナルアスリートであるスティーブ・バーノン選手がシェアしてくれた、多くの人が間違えやすい冬のランニングのミスとそのアドバイスを併せてご紹介!

1. 暗い中で走ることが多い冬。安全第一に!

なるべく目立つ服を着て、ランニング仲間と一緒に走ることでより安全性が高まり、モチベーションアップにも効果的!

2. モチベーションを見つけよう

ランニングのやる気が出ないときは、ランニング仲間を作ろう。友達と会う絶好の機会になるはず。

走る仲間が見つからない場合は、地元のランニング仲間を検索してみるのも◎。

一人で走るのが好きな人は、自分なりのゴールを作ろう。でも注意したいのは、減量をゴールにしないこと。ランニング後のお風呂やとっておきのお茶を飲むなど、寒さに負けずに走り終えたご褒美として必ず満足感が得られるものにするべき。

3. 自己ベストを更新しようとしないで

走る速度を上げることを目標にしている人は、タイムや距離を、夏の時季の自己ベストと比べないこと。
風が強い日や雨の日、凍えるような寒い日は走るタイムが遅くなりやすいけれど、弱点を克服し体を鍛えるために冬は最適だとスティーブは言う。

4. 極端な距離にこだわらないで

今まで長距離を走っていたけど、寒さや悪天候により2時間も走り続けるのが厳しいときは、迷わずルーティンを変更しよう。

時間が限られていたり、走る場所に制限がある人は、近所のなだらかな坂を30秒〜60秒、全力で走ってみよう。その間にウオーキングやジョギングをして、坂道のダッシュとウオーキングを繰り返し行う。回数は健康状態と能力に合わせて。ウオーミングアップとクールダウンも忘れずに。

坂を利用したランニングは、持久力とスピードが鍛えられる。長距離を走らなくても、これでトレーニングは十分!

5. 適切なウエアを着ること

汗を吸収して外に逃す作用のあるスポーツウェアは、冬には適さない。冬用のスポーツウェアを着ることが重要だそう。
湿った服はさらに冷たくなるので、適切な服とシューズを準備しよう。重ね着をすれば、トレーニングで暑くなったときに体温を調節しやすい。

6. ウオーミングアップとクールダウンをしっかりしよう

温かい家でゴロゴロしていたのに、突然走り出してしまうと体はショックを受けてしまうという。スティーブは、スポーツウエアを着たまま洗濯などをするように提案している。
外が寒い日は、寒さに対応した服を着て暖かくして。ウオーミングアップは効果的だけれど、家の中ではやりにくいかもしれない。スポーツウェアを着て家事などをして体を意識的に動かしておくだけでも、家を出るときまでには体が暖かくなっているはずだ。
冬はけがをしやすい季節なので、ウオーミングアップとクールダウンを怠らないようにしよう。ランニングを終えてすぐにソファに寝転がるなんてことがないように注意を。

7. 水分補給の重要性を忘れずに

水分補給は冬でもマスト! 寒くてあまり汗をかいていないからといって、スポーツウエアが汗をたっぷり吸っているということは、水分を失っているということ。
脱水症状はけがの原因になるので要注意。また、運動をした日から数日間は遅発性筋肉痛にもなりやすいので、これも心に留めておいて。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Francesca Menato and Ally Head Translation: Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。