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仕事の生産性UP!新年度・新生活に取り入れたいウェルネスヒント4

ウェルビーイングのコーチが解説する、現代に生きる私たちに必要なお役立ちテクニック。

By Adrienne Adhami
仕事 生産性 ライフスタイル ウェルネス ウェルビーイング ストレス メンタルヘルス 燃え尽き
skynesher//Getty Images

現代の職場で働く私たちにとっても、仕事はいまだに「長時間の労働を強い、高い期待を押し付け、“常時オン”でいることを要求するもの」であり続けている。つまり私たちは、出世の階段を上るためには、完全に消耗してしまう直前の状態になるまで週7日24時間、ずっと働かなければならないと思い込まされている。

ただ、そうした働き方によって手に入れる成功は、“代償を支払う”ことと同義語の場合もある。極度の身体的・精神的な疲労の兆候を無視し、それらを顧みることなく働き続ければ、慢性疲労や燃え尽き症候群の発症につながる可能性もある。

――では、日々私たちにどんなことができるのか? エキスパートに話を聞いた。

まずは「燃え尽き」の代償を理解する

i'm no where close to finishing this deadline tonight
Jay Yuno//Getty Images

現代社会の働き方の副産物ともいえる「燃え尽き症候群」は、ウェルビーイングと仕事のパフォーマンスの“パラドックス”(矛盾する関係)をよく表している。常にストレスに悩まされ疲れ切っていれば、私たちは判断ミスをしたり、創造性を失ったり、集中力を保つことに苦しんだりするようになる。

そして、それは結局のところ、従業員にとっても雇用主にとっても、メリットのない「(ウィンウィンとは反対の)ルーズルーズ」な状況を生み出すことになる。私たちはそろそろ、ウェルビーイングとパフォーマンスは「相反する力」ではなく「つながりあったもの」であることを理解する必要がある。

ただし、ウェルビーイングを優先する生活に舵を切るためには、強い決意と戦略的なアプローチが必要。それを実現するため、ウェルビーイング・コーチのエイドリアン・アダーミさんがおすすめしたいのは、次の4つの方法だという。新生活・新年度で環境が大きく変化しがちなこのタイミングで、ぜひ覚えておきたい。

1

運動を過小評価しない

woman working out with weights while exercising in home
Thomas Barwick//Getty Images

誰もが知るとおり、定期的な運動は、健康な心と体のために欠かせないもの。そして、体を動かすことは、カロリーを燃焼させたり筋肉をつけたりするためだけのものではない。

ランニングや強度の高い運動をすると、体はストレスを和らげ、気分を高め、エネルギーレベルを高める幸せホルモンのエンドルフィンやドーパミンを放出する。

運動するための時間は、きちんと確保するようにしよう。たとえ短時間でも、スピードウォーキングなどの運動を毎日することは、全般的なウェルビーイングとパフォーマンスに大きな影響を及ぼすはず。

2

睡眠の重要性を意識する

female getting good rest with the help of sleeping mask and ear plugs
AleksandarGeorgiev//Getty Images

ウェルビーイングのために最も重要なのは、心と体の状態を回復させる睡眠。私たちは眠ることでエネルギーを取り戻し、疲れを取り、仕事の要求に応える準備ができたと感じられるようになる。理想としては、就寝・起床は毎日同じ時刻にして、7~9時間の睡眠をとるよう心がけたい。

また、特に忙しかったという日には、なかなか寝付けないこともある。そういうときに役立つのが、「就寝前のルーティン」――例えば、午後9時を過ぎたら照明を少し暗めにする、リラックスできる音楽を聴く、SNSをチェックしたい誘惑に負けないようにするなど――を取り入れること。こうした行動は、神経を鎮め、心を落ち着かせてくれる。

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3

深呼吸をする

woman doing yoga exercise at public park
graphixel//Getty Images

私たちにとって、ストレスは生活の一部であり、避けることはできないもの。だからこそ、必要なのはそのストレスを効果的にコントロールする方法。呼吸法や瞑想など、リラックスのためのテクニックを用いることは、脳と体のバランスを取り戻すことであり、感情の回復力を高めることでもある。

例えば、呼吸法を取り入れ、毎日それを実践することは、その日一日バランスのとれた状態を保ち、難しい状況を乗り切る助けになる。「4秒かけて吸い、6秒かけて吐く鼻呼吸を5分続ける」というだけの簡単な呼吸法でも、体を「手一杯でストレスがかかった状態」から、「落ち着いて集中した状態」にしてくれる。

ヒント:職場で難しい問題に向き合う前に、この呼吸法を実践してみて! 助けになってくれるかもしれない。

4

「境界線」を明確にする

office workers heading for lunch
Hinterhaus Productions//Getty Images

働く時間と自分のための時間を明確に区切ることは、燃え尽き症候群を防ぎ、健康的なワークライフバランスを維持するためにとても重要。ランチ休憩をきちんととることや、日曜日の朝、まだベッドにいるときにメールに返信しないことなどを心がけてみよう。

一見小さなことだが、こうした心がけをしないと、境界線があいまいになり、職場の人たちに「あなたは“常にオン”の人」であると思わせてしまうことにつながる。

一歩下がって考え、あなた自身の成功は、ウェルビーイングを犠牲にして手に入れるものではないということを、改めて深く心に刻みつけておこう。忘れてはいけないのは、ウェルビーイングを欠いた状態での高いパフォーマンスは、「持続不可能」だということ。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

Translation: Ryoko Kiuchi From Harper’s BAZAAR UK

From: Harper's BAZAAR JP

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