セクシュアルウェルネスが主流になった昨今は、性生活の話をするのが前より楽になってきた。セックストイの種類が増えて、オーディオ・エロティカも流行中。
性生活はオープンに話し合えば話し合うほどよくなるもの。そして、最高のセックスを楽しむ権利は誰にでもある。そこで今回は、もっと刺激的な夜を過ごしたい、セックスのレパートリーを増やしたいという女性に役立つアドバイスを集めてみた。イギリス版ウィメンズヘルスから見ていこう。
はじめに
ここで紹介するアドバイスは男性やペニス所有者とセックスをする女性を対象としているけれど、ほとんどは他のジェンダーの人にも有用。私たちは、性生活をいま以上に盛り上げるための知識を習得するべく、世界屈指の性のエキスパートに話を聞いた。
セックスのポイントはわきまえているという人も、1つや2つは意外な発見があるはず。
ただ、あなたの快楽はパートナーの快楽と同じくらい大切なので、あなたの気が乗らないようなアドバイスは気兼ねなく飛ばしてOK。また、この記事には“床上手”になるためのアドバイスが多いけれど、そのためには自分の自信が欠かせないし、“あなたが”自分の好みを知るのはパートナーを悦ばせるのと同じくらいセクシーなこと。そして、このページをパソコン上で開いたままにしておけば、覗き込んだパートナーが興味を持ってくれるかも。
あの人に「床上手」と言わせるための16のコツ
1．キスに時間をかける
医学誌『The American Journal of Medicine』掲載の論文によると、情熱的なキスにはドーパミンの分泌量を増やす働きがある。ドーパミンは男性と女性の欲望に火を付ける脳の神経伝達物質。
性科学者のキャロル・クイーンによれば、舌で相手の唇をゆっくりとなぞってみたり、歯で相手の下唇をやさしく噛んだりするといいみたい。
2．耳で遊ぶ
意外なことに、男性にとって耳は陰嚢（いんのう）に次ぐ性感帯。
パートナーがオーガズムに近付いたら、「ここ気持ち良い？」と囁きながら耳をかじったり舐めたりしてみて。
ソマティックセックスコーチのステラ・アナ・ソネンバウムいわく「相手の耳にそっと息を吹きかける」と、かなり生々しい反応が見られるそう。
3．陰嚢を恐れない
陰嚢はシャープな刺激に弱いので、噛んだりつまんだりするのはNG。
セックスコーチのチャーリー・グリックマンによると、男性の中には陰嚢をやさしく吸われたり、掴まれたりすることでオーガズムに達しやすい人もいる。
前戯では、片方の手で2つの陰嚢を包み込み、床に落ちた紙ナプキンをつまみ上げるような感じで指先を這わせてみよう。
4．首筋にアプローチする
男性は首を触られるだけでもゾクゾクするけれど、人間工学誌『Ergonomics』掲載の論文によると、首筋は低周波の振動が大好き。
口を少し開けた状態でパートナーの首筋にキスをして、「ああ」という低い声を出してみよう。性のエキスパートのエミリー・モースによると、熱と振動の組み合わせは強烈な刺激になる。
指に装着するバイブレーターでパートナーの生え際をマッサージするのも◎。
5．ペニスを握る
臨床泌尿器学誌『BJU International』掲載の調査結果によると、ペニスは男性の下半身最大の性感帯。
勃起組織はペニスの皮下深部にあるので、ほとんどの男性はペニスを強く握られるのが好き。ペニスをギュッと握って、その手を上下に動かしながら少しずつ圧力を大きくしよう。
6．パートナーの乳首に気を配る
神経学誌『Cortex』掲載の調査結果を見る限り、乳首も男性の性感帯。
クイーンの話では、ペニスをしごきながら片方の乳首を吸うといいそう。「性感帯を2つ同時に触られるのは、とても気持ち良いですよ」
7．亀頭をいじる
ペニスの先端、つまり亀頭は陰茎よりも神経の密度が圧倒的に高いため、スルーするのはもったいない。男性の亀頭をいじるのは、女性のクリトリスをいじるくらい大切なこと（クリトリスほど敏感ではないけれど）。
指先に潤滑ゼリーを付けたら「亀頭の上で円を描くように塗り付けましょう」とクイーン。そして、亀頭のあたりでキュッと力を入れながら、ゆっくり短くペニスをしごく。
フェラチオでは亀頭を舌で舐め回し、やさしく吸って。
8．前立腺を刺激する
グリックマンは著書『The Ultimate Guide to Prostate Pleasure』の中で、前立腺を“男性のGスポット”と呼んでいる。
クイーンによると、この性感帯を刺激するには、潤滑ゼリーでヌルヌルにした指を男性のアナルに入れて、おへそ側にアプローチする必要がある。
前立腺は会陰（えいん）を触って刺激することも可能。いずれにせよ潤滑ゼリーはマストアイテム。
9．会陰も刺激する
陰嚢とアナルの間の会陰には男性の射精筋がある。グリックマンの話では、この射精筋をマッサージすると男性のオーガズムが一段と激しくなるそう。
「リズムよくフェラチオをしながら、親指で円を描くように会陰を撫でてみましょう」とモース。「射精直前に会陰を強く押すと、パートナーに最高のオーガズムをあげられますよ」
10．卑猥なことを言ってみる
新しいことに興味があるなら、ダーティートーク（卑猥な言葉の掛け合い）をしてみない？ 性心理学者で恋愛心理療法士のシルヴァ・ネヴェスによると、オーディオ・エロティカやポルノ動画は、自分が好きなダーティートークを知る上で大いに参考になる。
ネットフリックスで『ブリジャートン家』を観直して、シンプルかつセクシーな言い回しを学ぶのも名案。外部のリソースには興味がないかもしれないけれど、「脳は主要な性器なので、良し悪しをつけることなく性的な空想をしてみるのも良い刺激になるでしょう」
11．タントリックマッサージをしてみる
レパートリーに官能的なタントリックマッサージを取り入れるのも非常にセクシー。ちょっと難しいけれど、ネット上のガイドブックを参考にすれば大丈夫。
12．新しい体位を試してみる
マンネリを防ぎ、付き合い始めた頃と同じ興奮を味わうカギは“新鮮さ”にある。床上手と言わせるコツの1つは、自分が好きな体位を知って、その方向に持っていくこと。
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13．テレフォンセックスをマスターする
セックスパートナーと別々に住んでいて、性の火種を絶やしたくないときは、性心理学者で恋愛カウンセラー、ケイト・モイルのインスタグラム（@katemoyletherapy）でテレフォンセックスのHOW-TOガイドを入手しよう。
14．ちょっとしたプレイに興じる
ベッドの中であなたが少しSになるとパートナーが喜ぶ場合は、「あなたがこれからすることを口に出し、それをパートナーにも言わせましょう」とソネンバウム。「例えば『乳首を舐めるよ』と囁いてからやさしく噛んで、『いま私は何をしてる？』と聞いて相手に答えさせる感じですね。こうやってダーティートークを始めるのも楽しいですよ」
15．エッジングにトライする
「自分が早漏だと思っている男性の多くは早漏じゃありません」と話すのは、性のエキスパートのレベッカ・デイキン。「男性の挿入から射精までの平均時間は5～7分ですからね」。この時間を少しでも長くしてセックスにひと味加えたい人は、“エッジング”にトライして。
エッジングは自分でオーガズムを止めること。意外にも、これでオーガズムが長くなったり強くなったりするから不思議。方法は簡単で、オーガズムに近づいたら、性的な刺激をやめて30秒ほど待ってから刺激を再開。もう限界というところまでエッジングを繰り返せば、挿入から射精までの時間が長くなり、夜がさらに熱くなる。
16．先っぽだけ入れる
「欲望に任せていきなり深く挿入すると、セックスがすぐに終わってしまいます」とデイキン。「最初はペニスの先っぽだけ挿入してもらいましょう」。外陰、陰唇、膣の入り口には無数の神経末端が走っているし、女性のGスポットは膣の入り口から5cmほどのところにある。
「ペニスで陰唇をなぞり、少し突いては抜くという行為を繰り返してもらってください。挿入に対する期待が増して、パートナーが中に欲しくてたまらなくなりますよ」
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Maressa Brown Translation: Ai Igamoto
ウィメンズヘルス立ち上げ直後から翻訳者として活動。スキューバダイビングインストラクターの資格を持ち、「旅は人生」をモットーに今日も世界を飛び回る。最近は折りたたみ式ヨガマットが手放せない。現在アラビア語を勉強中。
